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肥料メーカーが成分偽装 JA全農が回収始める11月6日 5時00分
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JA全農=全国農業協同組合連合会は、秋田市の肥料メーカーが有機質の原料の割合を偽って製造した肥料を東日本の11の県の農家に供給していたことが分かったとして、回収を始めました。安全性に問題はないとしていますが、この肥料を使った野菜やコメなどは「有機農産物」などに該当しない可能性があることから農家や消費者に影響が広がりそうです。
問題の肥料を製造していたのは、秋田市の肥料メーカー「太平物産」です。JA全農が先月上旬に行った調査で、このメーカーが「有機入り複合肥料」を製造した際に袋などの表示よりも有機質の原料の割合を減らしたり表示にはない原料を加えたりして偽っていたということです。
JA全農の調査に対して、このメーカーは「製造しやすさを優先するために工場長の指示で、意図的に表示と異なる肥料を長期間、作っていた」などと説明し、偽装を認めているということです。
JA全農がこの地域に供給している有機入りの肥料13万トンのうち、このメーカーが製造したのは4万トンで、JA全農はこのうち、まだ使われていない肥料およそ1万トンの回収を始めました。
表示を偽装した肥料は東日本の11の県の農家に供給され、農家は、問題の肥料を使って栽培したコメや野菜などを、化学肥料を使っていない「有機農産物」や、化学肥料を少なくした「特別栽培農産物」と表示して出荷していた可能性があるということです。
こうした農産物の表示はJAS法や国のガイドラインに基づいてルールが決まっていることから、この肥料を使った野菜やコメなどは「有機農産物」などに該当しない可能性もあります。このためJA全農は、農家に対してこの肥料を使った農産物は、通常の農産物として出荷するよう要請しており農家や消費者に影響が広がりそうです。
JA全農は「消費者や生産者の皆さまからの信頼を損なったことについて深くおわび申し上げます」とコメントしていて、問題の肥料を使った農産物を購入したかどうかを確認したい消費者は販売店などに問い合わせてほしいとしています。
表示を偽装した肥料が農家に供給された、東日本の11の県は、青森、岩手、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、山梨、長野です。
JA全農の調査に対して、このメーカーは「製造しやすさを優先するために工場長の指示で、意図的に表示と異なる肥料を長期間、作っていた」などと説明し、偽装を認めているということです。
JA全農がこの地域に供給している有機入りの肥料13万トンのうち、このメーカーが製造したのは4万トンで、JA全農はこのうち、まだ使われていない肥料およそ1万トンの回収を始めました。
表示を偽装した肥料は東日本の11の県の農家に供給され、農家は、問題の肥料を使って栽培したコメや野菜などを、化学肥料を使っていない「有機農産物」や、化学肥料を少なくした「特別栽培農産物」と表示して出荷していた可能性があるということです。
こうした農産物の表示はJAS法や国のガイドラインに基づいてルールが決まっていることから、この肥料を使った野菜やコメなどは「有機農産物」などに該当しない可能性もあります。このためJA全農は、農家に対してこの肥料を使った農産物は、通常の農産物として出荷するよう要請しており農家や消費者に影響が広がりそうです。
JA全農は「消費者や生産者の皆さまからの信頼を損なったことについて深くおわび申し上げます」とコメントしていて、問題の肥料を使った農産物を購入したかどうかを確認したい消費者は販売店などに問い合わせてほしいとしています。
表示を偽装した肥料が農家に供給された、東日本の11の県は、青森、岩手、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、山梨、長野です。