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「親」ってすごい

19歳のときに甥っ子が生まれて叔父さんとなったのですが、それ以来、自分にこどもを持つ適性がないことを痛感しています。

 

いま甥と姪が一人ずついるのですが、姉夫婦が共働きなこともあり、ほぼ連日、祖父母(筆者の両親)か、あるいは筆者が面倒を見ています。二人のおむつを変えたり、離乳食をつくったり、あやしたり、最近では習い事の送り迎えなど、毎日なにかしら面倒を見たりしてきました。

 

そして同時に「自分はこどもを持つとか絶対に無理だ…」と痛感しました。

以下、こどもの面倒を見て自分なりに感じたことを、つらつらと…。

 

子育てのプレッシャーがハンパなさすぎる件

たとえば、筆者は毎週、姪っ子をプールまで歩いて連れて行くのですが、その道中、常に周囲をキョロキョロしています。

怪しい人がいないか…不審者がいきなり襲いかかってこないか…そんなことを割と大真面目に考えてしまうのです。周囲から見れば自分の方が不審者にしか見えないくらい、キョロキョロキョロキョロしています。

過剰すぎるというのは分かっているのですが、どうにも止まりません。

ほかにも、電車のホームに立つ場合、必ず列の一番前には立たないなど(押されたら終わりですので)、まわりがびっくりするくらい過剰防衛に陥ります。

 

その端点はおそらく、まだ甥っ子の首がすわっていなかったころにあると思います。自分が支え損ねたらこの子は下手したら死んじゃうのだろうかと、面倒を見るたびにリアルに怯えていました。

世の中の親御さんたちは、毎日こんな半端ないプレッシャーと付き合っているのかと思うと、本当に凄いと思います。筆者は1日に数時間程度、それも隔日で面倒を見ているだけですが、それでも心の疲労が尋常ではありません。

これが、たとえば専業主婦(夫)の方ともなれば、文字通り24時間、目を離せない生活になるのでしょう。たとえ眠っていても、夜泣きが聴こえれば起きてあやしたり、おむつを交換したりしなければならないわけです。

 

もちろん、プレッシャーの感じ方は人それぞれだから、程度の差はあるでしょう。ですが、大なり小なり似たようなプレッシャーと付き合っているのも事実だと思います。それだけで頭が下がります。

 

すべてを受け入れる親の包容力のすごさ

また、このプレッシャー以外にも、いろいろと「すごいな」と思ったことがあります。

その一つが「包容力」です。

 

たとえば、こどもは親の思い通りに振る舞ってはくれません。親が寝ていても容赦なく夜泣きして叩き起こしますし、公共の場や交通機関のなかでいきなり泣き出すことも普通にありますね。

そして世の中には、そうしたこどもの振る舞いにイライラして、それを解消せんがために手を上げてしまう人もいるわけです。

 

そうなる原因は、おそらく子育てのストレスが本人たちの想像を絶していたからでしょう。我が子の振る舞いが「こども(赤ちゃん)が生きるために必要なことだから仕方ない」と、理性で分かっていても、感情が受け入れられなかったのではないかと。

 

ですが、こどもをきちんと育てられている親御さんたちが、そのストレスを感じていないのかと言うと、絶対そんなことはないでしょう。むしろ、そのストレスを正面から受け止めた上で、お子さんの面倒を見ているのだと思います。

 

おそらく甥っ子と姪っ子の面倒をみる前の自分だったら、そう言われても「そんなこと当たり前じゃないか」程度の認識しか持たなかったと思います。

ですが、少しとはいえ甥っ子と姪っ子の面倒をみて、そのプレッシャーやストレスが想像を絶するものであることを知った今、そして、自分はそれに絶対に耐えられないと分かった今は、こどもを育てている親御さんをすごいと思います。

 

「それは親がやって当たり前のことだ」というご意見もあるかもしれませんが、親ではない自分は、やはり素直にすごいなと思うのです。

 

優先順位とマイペースが崩れることに耐えられる強さ

もう一つ、これもすごいなと思ったのは、優先順位とマイペースが崩されることに耐えられる強さです。

 

多くの人は、なにかやるとき「自分なりに決めた優先順位とペース」でやりたいと思います。ですが、親御さんはそれが叶わないことがほとんどでしょう。

 

たとえば、こどものために今日やるべきこと10個(1〜10とします)と、自分のために今日やりたいこと10個(11〜20とします)があったとします。

この20個に取り組むとき、優先順位はナンバリングの小さい順に高くなります。1から10を先に対応して、それからでないと11以降には手をつけられません。

 

ですが、11以降に取り組める時間は、ほとんどありません。

そして、もし取り組める時間があったとしても、そこへ5や7が唐突に割りこんできたりします。「寝たい」という「やりたいこと」をやっている最中に、夜泣きが割りこんできたりするわけですね。

 

そうして1日が終わって、その日を振り返ったとき、1〜10はきっちり対応できた一方で、11〜20は一つも手をつけられていないということが当たり前にあります。

ですが、これがつづくと、やりたいことはいつまでたっても消化できません。10個が15個、15個が20個と増えていきます。

 

1日目。掃除をしたいと思っていたけど、できなかった。

2日目。洗濯もやりたくなったけど、これもできなかった。

3日目。買い物にも行きたくなったけど、これもできなかった。

こうして4日目には、10が13になります。

 

日々、1〜10を対応することに追われ、ストレスがたまる一方、自分のやりたい11以降にはほとんど手をつけられない…、仮に手をつけられたとしても、そこへ突如、5や7が舞いこんでくることもある…。

そうしているうちに、10〜20は、10〜30になり、さらに10〜40となり…。

 

隔日・数時間しかこどもの世話をしていない自分でも、このストレスは結構感じたので、毎日こどもの面倒を見ている親御さんのそれは途方もないのだと思います。

それでも、この「自分なりの優先順位とペースで物事が進められないことへのストレス」と日々向き合う強さは、すごいなと思いました。

 

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ここ10数年、平日の数時間ほど面倒を見てきただけですので「なんだこいつ的外れなこと言ってんな」と思われる点もあるかもしれませんが…。

それでも、やっぱり「親ってすごいんだな」と思いましたとさ…。