読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

地方移住なう

徳島県美波町に移住し、田舎でひきこもり生活満喫中。

大人のバクマン。「描かないマンガ家」はワナビー系必読。この漫画が辛い!

漫アゲ

漫画の専門学校に通いながら、上から目線でプロに批判ばかりしつつマンガは一切描かない。
そんなダメ男を描いた作品「描かないマンガ家」が完結していたので読みました。

どんな漫画?

主人公の渡辺は大学を中退して漫画の専門学校に通う26歳。
クラスでは「OLを辞めて漫画家を目指す女」「触手エロ漫画しか描けない女」など、個性的な漫画仲間が日々切磋琢磨している。

しかし渡辺は学校の課題すら提出せず、1コマも漫画を描くことはない。
f:id:ao385:20151105215927p:plain
くる日もくる日も同じような連中とつるんでは「会議」という名目でファミレスでグダグダしている。
まわりの漫画仲間がつぎつぎと作品を創っていくなかで、渡辺だけはいつまでたっても描かない。本当に描かない。

面白いのは4巻から。

最初のころは漫画仲間を励まして立ち直らせたり、いろいろな漫画家志望者が出てきててんやわんやするわりと平凡な展開。
でも4巻から登場する、ある有名漫画家と渡辺が意外な関係に発展して、そこから物語が一気に「プロ漫画業界編」へと突入します。

一気読みがおすすめ

この作者さん絵が非常にうまいのですが、主人公の顔がキモくて(キモい絵もうまい)慣れるまで辛かったです。
また最初のほうはキワモノっぽいキャラのオンパレードなので、どういう漫画かいまひとつ推し量れませんでした。
が、3巻までで出てきたキャラやエピソードが4巻から逆回転しはじめ、綺麗に回収されていくさまは見事。
作者の代弁ともいえる「創作論」と、それを語る主人公の「実の伴ってなさ」があんな風に効いてくるなんて!

バクマン。のあとに

クリエイター志望の若いかたにこそ読んでもらいたいと思う作品です。
バクマン。」のキャラはみんな基本的に「努力する才能」が備わっていたじゃないですか。(中井さんですら)
でも世の中、圧倒的に「努力することが難しい」人のほうが多いですよね。私調べ。

でもグダグダと言い訳ばかりしていたら10年後どうなっちゃうのか?ってことが、この漫画を読めば分かります。
そしてこのラストを読んで、最悪そうなる覚悟ができる人だけが、クリエイターという修羅の道に踏み出していいのではないかと思います。
(むしろ最終回の主人公の状況は、それでもすごく上出来ですよね。実際。)


ブログ飯をめざして一念発起したものの、うだうだしちゃってる人にもオススメです。
内臓えぐられるほどの喝を入れてもらいましょう。

描かないマンガ家 1 (ジェッツコミックス)

描かないマンガ家 1 (ジェッツコミックス)