イエレンFRB議長:大手米銀は依然としてリスク管理の問題残る
2015/11/05 01:13 JST
(ブルームバーグ):イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は4日、下院金融委員会で証言し、大手米銀はリスク管理に重大な欠陥があり、対応を怠れば広範な金融システムに損害を与える恐れがあると述べた。
この日の議会証言でイエレン議長は、米金融当局が2008年の信用危機以降に講じてきた銀行や金融システム安定化のための措置について重点的に発言した。共和党が主導する下院金融委員会は経済における金融当局の踏み込んだ役割について追及する可能性が高い。
イエレン議長は当局が監督する大手銀行では「重大なコンプライアンスおよびリスク管理の問題」が依然として存在していると述べ、「ここ数年間でのコンプライアンスの破綻は(銀行のリスク管理能力への)信頼感を損ねただけでなく、銀行の規模や複雑さ、さらに相互関連性を考えると金融安定化に影響を及ぼした可能性もある」と証言した。
議長は来年について「これまで講じてきた措置を補完する」政策を取っていくと述べるにとどめ、詳細には言及しなかった。
原題:Yellen Says U.S. Banks Still Have Big Risk-Management Challenges(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Ian Katz ikatz2@bloomberg.net
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更新日時: 2015/11/05 01:13 JSTニュース一覧
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