緑が多いオフィスで働くと認知能力やパフォーマンスが向上する:米研究

2015年11月04日 13時45分

2015年11月04日 13時45分

Flickr_Wolfgang Lonien
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1日に多くの時間を過ごすオフィス。それが緑の多い環境ならば、働く人の認知能力などが改善するという研究結果が発表された。

さまざまな環境で被験者に働いてもらう

この調査に当たったのはSUNY Upstate Medical UniversityやHarvard Center for Health and the Global Environmentなどの研究者たち。

彼らは建築家やデザイナー、プログラマー、エンジニアなど24人の被験者にコントロールされた環境で6日間働いてもらった。

コントロールされた環境とは、通常通りの緑がなく、揮発性有機化合物の濃度が比較的高い環境や、緑が多く揮発性有機化合物の濃度が低い状況、緑が多く換気装置の能力を高めた状態、さらに人工的に二酸化炭素レベルを上げた環境など。

それらが働く人の意思決定パフォーマンスにどのような影響を及ぼすのかを見るため、被験者は1日の終わりに認知能力テストを受けた。

緑が多い職場では60%もスコア高い

その結果、緑が多く換気機能を高めた環境で働いた人は、緑がない通常通りのオフィスで働いた被験者よりもスコアが2倍も高いことが判明。

また緑がある環境で働いた人は、そうでない人に比べて全体的に60%もスコアが高く、さらに認知機能を細かく9つに分けたテストでも、大幅に能力が向上していることが明らかとなる。

さらに二酸化炭素のレベルが高いオフィスで働いた人は、通常の職場に比べ9つのうち7つの認知機能に関するスコアが低いという結果に終わった。

わずかな改善でも大きな影響

この研究に携わったJoseph Allen助教授は報告の中で「これらの結果は室内環境に対するささいな改善でさえ、意思決定パフォーマンスの多い労働者にとって大きな影響を与えることを示唆しています」と語っている。

もしかしたらオフィスの環境を整えるということは、認知能力と同時に働く人の心理面にも良い影響を及ぼすのかもしれない。

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