イギリスの公共放送局BBC(英国放送協会)が日本のメディアに参入! BBCといえば、調査報道やニュース分析に定評がある世界的な報道メディアだが、黒船来襲で日本の報道はどう変わるのか?
『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが語る。
この10月、BBC(英国放送協会)が日本語版ニュースサイト『BBC.jp』をスタートしました。今後、世界基準のジャーナリズムが日本語に翻訳され、配信されることで日本人が世界の「本物のニュース」を知るようになっていくことを期待したい。そして何より、日本の情報がより正確な形で、海外に伝えられるようになるといいと思います。
残念なことに近年、日本にいる「外国人記者」の質は、目を覆いたくなるほど劣化しています。日本外国特派員協会(FCCJ)にも良質な記事を書く記者も多い一方、ジャーナリストとして訓練を受けたこともないのでは…という人が少なくない。
そんな“なんちゃって記者”が、日本に関するトンデモ記事を英語で乱発してきた実態があります。
日本がエコノミックアニマルと呼ばれ、世界の中心で輝いていた時代には、後にピュリツァー賞を受賞したニューヨーク・タイムズ東京支局長のニコラス・クリストフなど優秀な記者がたくさんいました。ところがバブル崩壊後、「失われた20年」を経て、次第に日本の国際的な注目度は低下し、優秀な外国人記者も姿を消していったのです。
2000年代に入ると、日本に関する英語報道はすっかり“ネタ化”。エロとアニメとロリコンの国という切り口のネタ記事がしばしば配信されました。しかし、2011年の東日本大震災で放射能という“燃料”が供給されると、自称ジャーナリストたちがこぞって歪(ゆが)んだ報道を垂れ流すようになります。
彼らは日本の左派メディアやタブロイドメディアと急接近し、科学的根拠を無視したトンデモ記事を量産。それに読者が飽き始めると、今度は「安倍政権が戦争の準備をしている」といった“右傾化ネタ”で煽(あお)り散らすようになったわけです。それが回り回って、韓国や中国が海外で繰り広げる反日ロビー活動に説得力を持たせてしまうという“副作用”もありました。