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哲学がないアベノミクスは失速「日本経済は中国や韓国ではなくドイツをライバルにするべき」

[2015年10月29日]

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日本経済は社会と市場の関係性の基礎的な議論をするべきだと語るファクラー氏

戦後70年を迎え、大きな問題が山積する日本の姿を海外メディアはどのように見つめ、報道しているのか?

「週プレ外国人記者クラブ」第6回は、前『ニューヨーク・タイムズ』東京支局長、マーティン・ファクラー氏が、アベノミクスと日本経済の根本的な問題点を抉(えぐ)る!

***

─先月、安倍首相はアベノミクスが第2ステージに入ったことを宣言しました。安保法案の強行採決という力業(ちからわざ)を成しえたのも、アベノミクスの効果が表れているからでしょう。いわば、アベノミクスの成否は安倍政権の生命線ともいえます。まず、第1ステージを統括して、どう評価しますか?

ファクラー 第1ステージの「3本の矢」で成功といえるのは、第1の矢「大胆な金融政策」だけだったと思います。たしかに、日銀の量的緩和(市場に貨幣の供給量を増やす政策)によって株価が上がり、デフレが改善されました。しかし、これは一時的な効果に過ぎず、経済構造そのものを改革したわけではありません。

第2の矢「機動的な財政政策」は、要するに公共投資を増やすというものでしたが、東北の復旧事業のほかは評価すべきものはなかった。第3の矢「民間投資を喚起する成長戦略」は、首相官邸のホームページを見れば「規制緩和等によって、民間企業や個人が真の実力を発揮できる社会へ」と解説されていましたが、そもそも実像が見えてきませんでした。


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