三井住友建設が施工したパークシティLaLa横浜は三井不動産グループの販売
どうも千日です。昨夜の夜にマンション業界に激震が走りました。三井不動産レジデンシャルの販売した横浜のマンションが傾いた問題で、下請けの旭化成建材が施工データの偽装を認めました。
三井住友建設が施工したパークシティLaLa横浜(4棟計705戸)のうち1棟(西棟)が傾いている。
傾斜の原因は杭の打ち込み不足。
下請けで基礎工事の杭の打ち込みを担当した旭化成建材が一部の杭が地盤の硬い支持層に到達していないにもかかわらず、他の杭の施工データを転用して施工報告し、元請の三井住友建設を欺いたことが明らかになった。
これが明るみになった発端は2014年11月に西棟と中央棟を繋ぐ渡り廊下で、西棟の方の手すりが2㎝ほど低くなってズレていることに住民が気付き、売主の三井不動産レジデンシャルに連絡したことだった。
約2㎝低くなっている渡り廊下の手すり
(写真は横浜市建築安全課が公開したもの)
東洋ゴム以来の不動産業界の信用を揺るがす大事件、区分所有者が取れる対応
横浜のマンションの完成は2007年です。住民が渡り廊下の異変に気付き、三井不動産レジデンシャルに連絡したところ、当初は『東日本大震災が原因だ』という説明を受けたらしいです。
また、三井側は杭の施工不良が明らかとなった現在でも
『震度7の地震に対する安全の検証を行った結果、安全は確保されている』
と説明しているようです。これは東洋ゴムと同じパターン=時間稼ぎです。区分所有者は自らの財産を守る為に、やるべきことをやらねばなりません。
瑕疵担保責任の有効期間は引渡しから10年、知ってから1年です。
瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)とはマンション購入などの有償契約でその目的物(今回はマンション)に隠れた瑕疵(購入の時点で明らかになっていない欠陥)があった場合に売主が買主に対して負う責任です。
売主の責任は無過失責任です。売主に責任が無くてもその責任を負うということです。
この責任は原則として無期限です。買主は瑕疵を知ってから1年以内に請求すればいいんです。一方で売主に過失が無くても負うので過大な負担となってしまいます。
そこで売買契約に特約を設けてその期間を短縮したりするんですが、新築住宅の場合は、住宅品質確保法(94〜97条)によって10年よりも短い期間には出来ないことになっています。
つまり、2007年に完成引渡しを受けたこのマンションはまだ10年経過していないので、瑕疵担保責任を追及できる状態です。
これは不幸中の幸いです。
買主が追及できる権利は二つ
- 損害賠償請求
- 契約の解除=返品返金
今ならまだマンションを返品して払ったお金を返して貰える可能性がある。
瑕疵を知ってから1年の時間切れに注意!一刻も早く専門家に相談を
現在、売主の三井不動産レジデンシャルは住民との話し合いということで、様々な手を打っていると思います。
時間稼ぎです
あくまで法律的な手続きで瑕疵担保責任を請求しないと、知ってから1年という期間はアッという間に過ぎてしまいます。
管理組合として、三井側と交渉するのではなく、一刻も早く法律の専門家に相談し、代理人を立てて交渉するべきです。
仮に過失を知った時点を手すりのズレに気づいた2014年11月とされてしまうと、残りは1か月ということになります。
契約を解除出来る可能性
区分所有者としては、調査・補修などより『もう契約を解除したい』という気持ちが強いのではないでしょうか。
契約解除出来る可能性について、検討してみます。
契約解除はその欠陥によって目的を達成出来ない場合のみ
契約が解除は、そのマンションの欠陥によって住宅としての目的を達成出来ない場合のみ認められます。
住宅としての目的=住む目的ですね。
そこに住み続けることが危険であり、住み続けるのが不可能だと裁判所が認めれば契約解除=返品返金となります。もちろん別途、損害賠償請求も認められます。
契約解除は三井サイドが最も恐れる結末
これは三井不動産レジデンシャルにとっては何よりも避けなければならないポイントだと考えているようです。
ここだけは死守したい。
それが現れているのが、三井サイドのこのコメントです。再度書きます。
『震度7の地震に対する安全の検証を行った結果、安全は確保されている』
- いつの間にこんな検証をやったんでしょうか?
- どんな検証をしたんでしょうか?
マスコミに聞かれても『係争中なので』『話し合い中なので』と言えば答えなくても済む質問です。
とりあえず、そういう主張をしておかないと、区分所有者から『住宅としての目的を達成出来ない』と訴えられた時に反論出来なくなるからです。
下記は三井不動産レジデンシャルのコメントです。
『お住まいのお客様には当社が誠意を持って対応させていただきます』
では、責任を取るつもりはあるのか?
どうでしょうか。
以上、千日のブログでした。
千日のブログでは、マンションの資産価値や管理組合まで幅広く、総合的にマンションについての情報を公開しています。
東洋ゴムの免震偽装のケース
マンション管理組合の関連記事
《アンケート要売買契約書》
★回答者全員に5000円★新築マンション・新築一戸建て購入者アンケート★
2014年1月以降、首都圏・関西にて新築マンションを購入された方!
■■■■回答者全員に5000円!!■■■■