千葉県警八千代署は13日、NHKの受信料徴収業務で入手した視聴者の個人情報を外部に漏らすことをほのめかし再雇用を迫ったとして、強要未遂の疑いで、同県八千代市村上南1、元徴収員で会社員の大柴登四雄容疑者(57)を逮捕した。
逮捕容疑は1月16日、同県船橋市内で、NHK千葉放送局の営業センターに所属していた男性職員(52)に視聴者の個人情報が記載された紙を見せ「私を大事にしないと何をするか分かりませんよ」と話し、再雇用を要求した疑い。
八千代署やNHKによると、大柴容疑者は2013年4月から昨年9月にかけて受信料徴収業務を請け負っていたが、NHKは営業成績の不振を理由に再契約を結ばなかった。大柴容疑者は名前や住所、電話番号などが書かれた契約書を数千世帯分、無断でコピーしていたという。
NHK千葉放送局は「今回の事態を受け、個人情報の管理態勢をいっそう強化したい」とコメントした。〔共同〕
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