韓国に植民地歴史博物館設立へ 日本の団体も支援

【ソウル聯合ニュース】韓国の民族問題研究所は11日、日本による植民地時代の記録を展示する植民地歴史博物館(仮称)の建設に向けた本格的な作業に着手したと発表した。

 同博物館は、日本による侵略や収奪、強制動員の記録など、植民地時代に関するさまざまな資料を展示し、過去の歴史の清算に向けた韓日の市民運動の歴史を保存するとともに、東アジアの市民社会の交流の空間として活用する目的で建てられる。

 来月中に30を超える日本の市民団体も博物館建設を支援する集まりを発足し、博物館に寄贈する資料の収集、建設基金の募金活動を展開する計画だ。

 同研究所の趙世烈(チョ・セヨル)事務総長は「特定の時代やテーマを扱った歴史博物館のうち、日本による侵略の歴史を扱う博物館は韓国内にない。単なる展示空間ではなく、過去の歴史清算に関連し国際社会が交流し協力する場となることを目指す」と述べた。

 また、「日本の市民団体も過去の歴史清算に向け努力した数十年間の活動と成果を体系的に保存し活用できるよう関連記録を残す空間が必要だとの考えから参加することになった」と説明した。

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