ものづくりの記事を書きたいなと思うのですが、今は仕込み中でなかなか書くことがありません。
なので、今回は、ものづくりの設計に使う3DCADについて書きましょう。そうしましょう。
私の場合、3Dプリンタ用のデータは、3DCADソフトウェアである「Autodesk Fusion360」を使って設計しています。
Fusion360 は、これまで何度もこのブログに登場してきました。
Autodeskのサイトからダウンロードできます。
http://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview
9月中旬に待望の日本語メニューに対応しました。
英語でも特に不便は感じていませんでしたが、やはり日本語の方が機能を調べたりする時には、便利ですね。
蘊蓄を語るより、実際に3DCADの操作を少しやってみましょう。
安心してください。難しくありませんよ。
粘土細工の延長みたいな感じですかね。
まずは、メニューの「作成」で「直方体」を作成します。
配置する面を決めて・・
大きさを決めます。この配置した物体をソリッドモデル(中身が詰まった3Dデータ)と呼びます。
ソリッドモデルを選択して右クリックすると色々な操作を選べます。
「移動」を選ぶとX(横)、Y(縦)、Z(高さ)方向への移動や回転ができたりします。
他にもメニューの「修正」から「フィレット」を選択して、エッジを丸めたり・・・
「勾配」を使って、面に角度をつけたりできます。
あとよく使うのが、ソリッドモデルを道具にして、別のソリッドモデルを削りとる方法です。図形の引き算ですね。
下の図では、加工対象の直方体の横に道具の円筒を作成しました。
円筒を直方体の削り取りたい部分へ重なるように移動させます。
メニューの「修正」から「結合」を選択します。そして操作で「切り取り」を選ぶと・・・
削りとることができました。
つまり・・・
3DCADとは、ソリッドモデルに対して、加工を加えたり、足したり、引いたりして、目標の形状をつくることを目的とするソフトウェア
ということになります。
あと、Fusion 360 を始める場合、覚えておいた方が良いことを2点。
1.作成したデータは基本的にクラウド上に保管しています。
最初はデータをコピーしようとしてデータの実体を探したのですが、どこにも見つからなくて困りました。
データをコピーする場合は、PCへエクスポートしてから改めてクラウドへアップロードすることで対応できます。
2.マウスは多ボタンタイプを使うと楽です。
3Dなので、グリグリ回してみたいと思うはずです。
キーボード[shift]+中クリックを押すと、自由に視点を回転できます。
この組み合わせをマウスの追加ボタンに割り当てておくと、キーボードに触れずにマウスだけで回転できて楽々です。
あとはMakersLoveさんのサイトから入門書をダウンロードするととっかかりになるでしょう。
あとは場数を踏めば、だんだんと上達していくはず。
でもどこかのコミュニティに属した方が、絶対に良いですけどね。
一人だと、どこかで必ず頭を打つし、人に相談することで自分の考えが整理されるという効果もありますしね。