小若理恵
2015年10月12日13時52分
レストランを借りて、夫が手料理で妻をもてなす「家族の絆レストラン」が人気だ。子育て支援NPOが3年前に始めた。夫婦で食事を楽しむ間、子どもの面倒はほかの参加者がみる仕組み。家族や子育てを見つめ直すきっかけにもなっている。
9月のある日曜日、名古屋市千種区のイタリアンレストラン「COHAL(コハル)」に子育て中の夫婦が集まった。夫はエプロンをつけて次々と厨房(ちゅうぼう)へ。シェフの横山浩之さん(39)に教わりながら、慣れない手つきでフライパンを握る。妻はそんな夫の様子をおかしそうに見守り、携帯電話のカメラで撮影した。
作ったのは、フレッシュトマトとモッツァレラチーズのスパゲティ。前菜、メイン料理、デザートはレストランが用意した。
「おいしい! うちでも作ってくれる?」。名古屋市名東区の渡地(わたち)遥さん(29)が言うと、夫の輝(あきら)さん(29)は「材料を用意してくれたらね」。
長女のあかりちゃん(8カ月)は近くのコミュニティーセンターで、ほかの参加者に遊んでもらっている。輝さんは「そういえばいつも子どもの話ばかりしていた。久しぶりに夫婦の時間が持てた」と喜んだ。
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朝日新聞社会部
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