Updated: Tokyo  2015/10/09 19:10  |  New York  2015/10/09 06:10  |  London  2015/10/09 11:10
 

バーナンキ前FRB議長:米経済、欧州や日本を大きく引き離している

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    (ブルームバーグ):バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長は6年に及ぶ米経済成長が欧州や日本より好調なのは、連邦公開市場委員会(FOMC)が早い段階で大規模な資産購入を通じて成長刺激の行動を起こしたからだと述べた。

「米経済はどの先進諸国よりも著しく好調に推移してきた」とバーナンキ氏はブルームバーグ・テレビのインタビューで話した。「欧州はまだ、危機前の水準を回復していない。米国と欧州で何が一番大きく違うのか考えてみてほしい。欧州は量的緩和に踏み切るまでに6年を要した」と述べた。

2006年2月から14年2月までFRB議長を務めたバーナンキ氏は「行動する勇気、危機とその余波の回想録(仮訳)」と題された著書を今週出版。米経済をいかにしてFRBが救済したか、詳細が記されている。

大恐慌の研究で知られるバーナンキ氏は、政策金利を事実上のゼロとし、米国債と住宅ローン担保証券を大量に購入する量的緩和プログラムを導入した。1930年代以降で初めての公定歩合による投資銀行向け貸し出しを実施し、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)やベアー・スターンズの救済という前例のない行動に出た。

バーナンキ氏はインタビューで、ゼロ金利政策によって米国の所得格差が悪化したとの批判について問われ、格差拡大はグローバル化や社会の変革、テクノロジーなどが長い時間をかけて作用した結果であり、FOMCだけで対応できる範囲を超えていると述べた。

「経済は成長するだけでは十分ではない」とバーナンキ氏。「最も大切なのは、すべての国民が近代的な経済に参加できるよう」、教育と職能訓練で支援することだと指摘。そのためには一貫性のある的を絞った政策を時間をかけて講じる必要があり、「車のバンパーステッカー」にあるようなスローガンを主張するだけでは解決できないと話した。

住宅ローン引き受け基準の甘さなど、危機の根本的な原因の大半は再発防止のために制定された厳しい銀行法や規制で対応済みだとバーナンキ氏は指摘。その上で、「今では住宅ローンの審査が厳しすぎるとの苦情を多く聞くようになった」と発言。「銀行の資本は著しく高い水準になった。全般的に見てシステムは過去に比べてずっと健全になった」と述べた。

原題:Bernanke Says U.S. Far Outperforms Europe and Rest of the World(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:アトランタ Steve Matthews smatthews@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Carlos Torres ctorres2@bloomberg.net

更新日時: 2015/10/09 01:05 JST

 
 
 
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