Updated: Tokyo  2015/10/09 18:41  |  New York  2015/10/09 05:41  |  London  2015/10/09 10:41
 

グロース氏、PIMCOを提訴-退社めぐり数百億円の賠償請求 (1)

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    (ブルームバーグ):共同創設者として自ら社業を発展させた米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)を約1年前に退社したビル・グロース氏は8日、不当に社を追われたとしてPIMCOと親会社アリアンツなどを相手取り、米カリフォルニア州地裁に損害賠償を求める訴訟を起こした。

グロース氏(71)は訴状で、同社の利益プールの自分たちの取り分を増やすためPIMCOと幹部数人によって、最高投資責任者(CIO)の地位を追われたと主張。グロース氏の代理人であるパトリシア・グレーザー弁護士は、グロース氏は「数億ドル(数百億円)」の支払いを求めており、それを勝ち取った場合は慈善団体に寄付すると語った。

グロース氏はカリフォルニア州サンタアナの州地裁に提出した訴状で、「権力欲と強欲さ、さらに自らの金銭的立場を強め、名声を得たいとの欲に突き動かされ、PIMCOのマネジングディレクターらの一派は投資家と良識を犠牲にして、創設メンバーであるビル・グロース氏を退社に追い込む筋書きを企てた。その目的とはPIMCOの収益に対するグロース氏の持ち分を代償なしで取り上げることだった」と主張した。

PIMCOの広報担当マイケル・リード氏は電子メールで、「この訴えには根拠がなく、当社の法務チームが法廷で対応するだろう」とした上で、「われわれが重視するのは引き続き、当社顧客とその投資ポートフォリオである」と述べた。アリアンツの広報担当も訴えには根拠がないと指摘し、提訴内容についてはコメントを控えた。

エラリアン氏退社の混乱

グロース氏が訴状で展開した主張によれば、PIMCOの最高経営責任者(CEO)兼共同投資責任者だったモハメド・エラリアン氏が2014年初めに退社した際の混乱に乗じて、ダン・アイバシン現CIOを含む当時の他のマネジャーが利益を得ようと図った。アイバシン氏が監督していた高手数料の投資ビークルは毎年「数億ドル」をPIMCOにもたらしていたが、同社の賞与プールは個別の事業ユニットに利益を割り当てておらず、全てを1カ所に集めていた。そして賞与プールの20%はグロース氏の持ち分だったという。

訴状は「アイバシン氏は本来なら自分のところに来るはずの数千万ドルがグロース氏に支払われていると考え」、「グロース氏をPIMCO退社に追い込む計画を立てた」としている。アイバシン氏は、低コストのインデックスファンドに対抗するためミューチュアルファンド手数料の引き下げを主張したグロース氏に反対したブレント・ハリス氏と手を組み、2人はさらに幹部を取り込んでいったという。

エラリアン、アイバシン、ハリス各氏にコメントを求めたが、いずれも返答はなかった。アリアンツの広報担当は同社は提訴を報道で知ったとし、グロース氏はPIMCOとの契約を完了し、直ちに競合他社へと移ったと述べた。

訴状によると、グロース氏は7-9月(第3四半期)が終了する数日前にPIMCOを退社したため、2億5000万ドル(約300億円)となるはずの14年の賞与のほんの一部しか受け取らなかったという。

グロース氏は訴状で、不当な契約打ち切り、文書契約違反、信義・公正条項違反により少なくとも「数億ドル」の支払い義務がPIMCOにはあり、2億ドル以上の損害を被ったとしている。

原題:Gross Says Pimco Executives Plotted His Ouster to Get His Bonus、Bill Gross Sues Pimco for ‘Hundreds of Millions’ Over Ouster (2)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Mary Childs mchilds5@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net

更新日時: 2015/10/09 10:22 JST

 
 
 
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