【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は8日に発表した経済動向報告書(グリーンブック)で、消費が中東呼吸器症候群(MERS)流行前の水準を上回り、生産・投資も4~6月期の不振から回復していると分析した。
また、雇用情勢も好調な一方、物価上昇率は原油安の影響で低水準が続いているとした。
9月の百貨店の売上高は前年同月比14.1%、ディスカウントストアは10.0%それぞれ増加した。8月の売上高は百貨店が1.2%増、ディスカウントストアは4.8%減と低迷していたため、消費が急速に回復していると分析された。9月の国産乗用車の国内販売台数も前年同月比15.5%増加した。
企画財政部は、外国人観光客を対象にした「コリアグランドセール」や韓国版「ブラックフライデー」など政府主導の大規模なセールイベント、個別消費税引き下げなどの政策効果に加え、9月末の秋夕(中秋節)連休による特需で消費が急速に回復したと指摘。景気回復と4大(公共、労働、金融、教育)構造改革を推し進めると強調した。
一方で、中国の景気減速や米国の利上げ観測などのリスク要因も依然残るとして、韓国金融・外国為替市場への影響や国内外の景気動向を綿密にモニタリングし、即座に対応すると強調した。