ザッケローニ氏が本田の発言に言及「彼はクラブを助けようとした」
4日に行われたセリエA第7節でナポリに0-4と敗れた試合後、2試合連続で出番のなかった本田は、改革が必要だとクラブを批判。「マンチェスター・Cやパリ・サンジェルマンくらいお金を使うとか。そうじゃないならもう少しストラクチャー(構造)の部分から見直していかないといけない」などと不満を漏らしていた。
2014年までの4年間を日本代表指揮官として過ごしたザッケローニ氏は、「ケイスケは立場をわきまえずに発言するような人間ではない。彼はプロフェッショナルだ。いつだって自分のことよりチームを優先する。彼がこのような発言をしたということは、誰かにやるべきことを伝えたかったのだろう。彼は積極的にクラブを助けようとしたんだ」と同選手を擁護。一方で、メディアへ向けて発信したことに対しては「ただ、この指摘には適切な場があることも確かだ。クラブ内で言うべきだったと思う」と、考えを述べた。
同氏は1998年から2001年までミランの監督を務めていた。当時主将を務めていたのは、クラブのレジェンドである元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏。ザッケローニ氏は、「私はパオロ・マルディーニを非常に尊敬している」と前置きし、本田に実例を示している。
「私のチームでキャプテンを務めていた際、彼はものごとが上手くいっていない時に意見を出してくれた。選手が誰かの仕事を批判する時、新聞を間に挟むのは得策ではない。チーム内だけで口にするべきだ。その点については、本田の行動に賛同できない」
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