大西元博
2015年10月7日14時05分
将来の夢は哲学者になることです。哲学との出会いは中学1年生の時。「日本語」の授業の1項目でした。その授業は今もめちゃ覚えています。まず、テストのために勉強する科目と違い、「正解がない」という点にひかれました。その分、難しかったですが、自分だけの答えを見つけていいので、自由な感じがしてのめりこみました。
授業は「哲学って何だろう」という導入から始まり、そこから自分たちで考える課題を与えられました。テーマは「働くことの意味を考えよう」。自分の考えをみんなの前で一人ずつ発表しました。私は「お金のためよりも人間らしくいきいきと生きるためにお仕事をするのは大切」と伝えました。「働きたくない」という同級生もいました。担当の先生は女性で、「そうだよね。私も早く帰りたい」とみんなの意見を尊重して下さいました。
先生は世界中を旅していて、話がおもしろい。気になることがあると、外国でもすぐに旅立つような行動力がありました。今しかできないことを選択する。そんな自由な生き方に私も共感しました。先生が教えて下さったのは、考えることの大切さです。授業でも最初は「こんなことを考えて、何か役に立つの?」と同級生のみんなが言ってましたが、すぐに役立ちはしないけど、だからこそ大事なんじゃないかと改めて、いろいろな物事について考えるようになりました。
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