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日銀総裁 デフレ状況ではなくなった
10月7日 17時33分

日銀の黒田総裁は7日の記者会見で今の大規模な金融緩和で目指している物価目標の達成は道半ばだとしながらも「物価の基調は着実に高まっており、デフレ状況ではなくなった」と述べ、日本経済はデフレを克服しつつあるという認識を示しました。
この中で、黒田総裁は物価の動きについて、「生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価は上昇傾向にあり企業が商品を値上げする動きも続いている。去年とは状況が様変わりしており物価の基調が着実に高まっている」と述べました。
そのうえで「日銀が掲げる2%の物価目標に向けては道半ばだが、長く続いた人々のデフレマインドはかなり変わってきており今はデフレ状況ではなくなったと思う」と述べ、日本経済はデフレを克服しつつあるという認識を示しました。
また黒田総裁は「企業の収益が過去最高水準にあるなかで、賃金がさらに上昇する環境は整っている。物価目標の達成には賃金の上昇は重要な要素だ」と述べ、来年の春闘での賃上げの実現に期待する考えを示しました。
一方、安倍総理大臣が掲げた、GDP=国内総生産を600兆円にする目標について、黒田総裁は「実現は可能だがチャレンジングだと思う。日銀としても政府との共同声明に明記されているとおり、物価目標をできるだけ早期に実現するため金融緩和を着実に進める」と述べました。

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