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フォルクスワーゲン問題 EUの責任追及の声10月7日 7時00分
ドイツのフォルクスワーゲンがディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題を巡り、ヨーロッパ議会では、なぜ不正を見抜けなかったのか、EU=ヨーロッパ連合の責任を追及する声が相次ぎました。
この問題は、フォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に試験のときだけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエアを搭載していたもので、不正の対象となった車両は世界で1100万台に上るとされています。
フランス東部のストラスブールにあるヨーロッパ議会は6日、この問題をおよそ3時間にわたって討議しました。
EUは、2010年までに域内で流通する車の中に排ガスの数値が試験時と路上の走行時で大きく異なる車種があることを認識し、専門家が2年前、ソフトが原因である可能性を指摘していました。
これについて議員からは「不正ソフト利用の可能性が指摘された時点で、なぜEUは徹底調査を行わなかったのか」といった質問や「長年の不正がヨーロッパでなく他国のアメリカで暴かれたのは恥ずべきことだ」といった批判が相次ぎました。
これに対し、EUの産業担当の委員は「試験時と走行時のデータが食い違う問題は認識していたが、不正ソフトが原因だという情報は一切入っていなかった」と説明したうえで、再発防止に向けて徹底した調査に加え、排ガスの検査方法の改善や監視制度の強化を急ぐ考えを示しました。
フランス東部のストラスブールにあるヨーロッパ議会は6日、この問題をおよそ3時間にわたって討議しました。
EUは、2010年までに域内で流通する車の中に排ガスの数値が試験時と路上の走行時で大きく異なる車種があることを認識し、専門家が2年前、ソフトが原因である可能性を指摘していました。
これについて議員からは「不正ソフト利用の可能性が指摘された時点で、なぜEUは徹底調査を行わなかったのか」といった質問や「長年の不正がヨーロッパでなく他国のアメリカで暴かれたのは恥ずべきことだ」といった批判が相次ぎました。
これに対し、EUの産業担当の委員は「試験時と走行時のデータが食い違う問題は認識していたが、不正ソフトが原因だという情報は一切入っていなかった」と説明したうえで、再発防止に向けて徹底した調査に加え、排ガスの検査方法の改善や監視制度の強化を急ぐ考えを示しました。