ニュース詳細
医療事故調査制度 きょうから開始10月1日 5時27分
k10010253921_201510010521_201510010523.mp4
医療事故の再発防止を目的に、事故の原因調査をすべての医療機関に義務づける「医療事故調査制度」が1日から始まります。
医療事故調査制度では患者が死亡する医療事故が起きた場合、すべての医療機関に事故の原因調査と新たに設置された第三者機関への報告、それに遺族に調査結果を説明することが義務づけられます。第三者機関は、医療機関の調査結果に納得できない遺族などからの依頼があれば、調査を行うことになります。
この制度を巡っては、調査の対象が「予期しなかった死亡事故」と規定され、調査を行うかどうかの判断が医療機関に委ねられているほか、調査結果を説明する際書面の提供を義務づけていないなど、遺族側から懸念が示されています。
また、医療機関側からも「調査結果が訴訟や捜査に利用されるおそれがある」とか「事故調査の経験がない医療機関もあり、適切な調査が行えるか不安だ」といった声があがっています。
厚生労働省は、新たな制度は医療機関の責任の追及ではなく事故の再発防止を目的にしたものだとしていて、制度の施行状況や課題を検証したうえで、8か月後をめどに見直しを検討することにしています。
この制度を巡っては、調査の対象が「予期しなかった死亡事故」と規定され、調査を行うかどうかの判断が医療機関に委ねられているほか、調査結果を説明する際書面の提供を義務づけていないなど、遺族側から懸念が示されています。
また、医療機関側からも「調査結果が訴訟や捜査に利用されるおそれがある」とか「事故調査の経験がない医療機関もあり、適切な調査が行えるか不安だ」といった声があがっています。
厚生労働省は、新たな制度は医療機関の責任の追及ではなく事故の再発防止を目的にしたものだとしていて、制度の施行状況や課題を検証したうえで、8か月後をめどに見直しを検討することにしています。
「報告書渡して説明」はおよそ半数
1日から始まる「医療事故調査制度」では、調査結果を遺族にどう説明するかが焦点のひとつとなっています。この説明方法について高度な医療を提供する全国の特定機能病院にたずねたところ、「報告書を渡して説明する」と答えた病院は、およそ半数だったことがNHKのアンケート調査で分かりました。専門家は「報告書を渡す病院が半数程度なのは残念だ。遺族の信頼を得るためには、報告書を渡し説明することが不可欠だ」と話しています。
NHKは先月、高度な医療を提供する全国84の特定機能病院を対象に、1日から始まる「医療事故調査制度」についてアンケート調査を行い、全体の68%にあたる57病院から回答を得ました。
新たな制度では患者が死亡する医療事故が起きた場合、すべての医療機関に事故の原因調査と新たに設置された第三者機関への報告、それに遺族に調査結果を説明することが義務づけられています。説明方法を巡っては遺族の団体が難しい医療の専門用語を理解するため調査報告書の提供を求めています。
アンケートの中で遺族への説明方法についてたずねたところ、「報告書を渡して説明する」と答えたのは31病院で全体の54%、「遺族が希望した場合のみ報告書を渡す」が20%(11病院)、「調査報告書は渡さず口頭でのみ説明する」は9%(5病院)でした。
制度への不安や負担に感じていることについて複数回答でたずねたところ、「調査時間やコストがかかる」と答えた病院が最も多く、全体の67%(38病院)、「人手不足」が58%(33病院)、「調査報告書の内容が訴訟や捜査に利用される懸念がある」と答えた病院も54%(31病院)ありました。
患者からの相談に応じているNPO法人「ささえあい医療人権センターCOML」の山口育子理事長は「報告書をすべての遺族に渡す病院が半数程度なのは残念だ。遺族の信頼を得るためには、報告書を渡し説明することが不可欠で、医療機関が懸念するような裁判が増えることはないと思う」と話しています。
NHKは先月、高度な医療を提供する全国84の特定機能病院を対象に、1日から始まる「医療事故調査制度」についてアンケート調査を行い、全体の68%にあたる57病院から回答を得ました。
新たな制度では患者が死亡する医療事故が起きた場合、すべての医療機関に事故の原因調査と新たに設置された第三者機関への報告、それに遺族に調査結果を説明することが義務づけられています。説明方法を巡っては遺族の団体が難しい医療の専門用語を理解するため調査報告書の提供を求めています。
アンケートの中で遺族への説明方法についてたずねたところ、「報告書を渡して説明する」と答えたのは31病院で全体の54%、「遺族が希望した場合のみ報告書を渡す」が20%(11病院)、「調査報告書は渡さず口頭でのみ説明する」は9%(5病院)でした。
制度への不安や負担に感じていることについて複数回答でたずねたところ、「調査時間やコストがかかる」と答えた病院が最も多く、全体の67%(38病院)、「人手不足」が58%(33病院)、「調査報告書の内容が訴訟や捜査に利用される懸念がある」と答えた病院も54%(31病院)ありました。
患者からの相談に応じているNPO法人「ささえあい医療人権センターCOML」の山口育子理事長は「報告書をすべての遺族に渡す病院が半数程度なのは残念だ。遺族の信頼を得るためには、報告書を渡し説明することが不可欠で、医療機関が懸念するような裁判が増えることはないと思う」と話しています。