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 9月21日号の日経ビジネス特集「日本郵政 矛盾の塊、熱狂なき上場」連動記事の2本目は、宮城県の離島、浦戸諸島(塩竃市)にある浦戸郵便局を紹介する。全国一律の「ユニバーサルサービス」に潜む矛盾を抱えながらも、島民のために日夜奮闘する局員の配達現場に密着した。

浦戸諸島の郵便業務の中核を担う浦戸郵便局(写真:尾苗清、以下同)

 8月3日、午前7時過ぎ。宮城県の松島湾に面したフェリーターミナル「マリンゲート塩釜」に着いた記者は、昼過ぎまでの半日間、行動を共にする郵便局員と待ち合わせた。松島湾に浮かぶ浦戸諸島中心の島、桂島の浦戸郵便局で課長を務める長井寛さんだ。挨拶を済ませ、桂島に向かう市営汽船に早速乗り込んだ。

配達員で初の島外出身者

 誌面では紹介済みだが、この場を借りて改めて長井さんの経歴に触れたい。長井さんは塩竃市の本土の在住で、2002年、浦戸郵便局の勤務となった。同局の配達員としては、初めての島外出身者だ。転勤で一度島を離れたが、昨年4月から再び浦戸郵便局の勤務となった。仕事がある日は毎朝、自宅から塩釜港に行き、市営汽船で桂島に渡って勤務先に向かう。

 午前8時、この日の業務が始まった。ラジオ体操で体をほぐした後、長井さんが配達地域の割り振りを他の2人の配達員に伝えた。長井さん自身はこの日、4つの島からなる浦戸諸島で最も小さく、島民も少ない朴島と、諸島で唯一の小中学校がある野々島の担当。朝から晴れて、外は既に真夏の暑さだ。長井さんは「熱中症対策をしっかりして、今日も元気に仕事しよう」と呼びかけた。

 まずは市営汽船で、人口20人の朴島に渡った。島に備え付けの郵便ポストを開けて、投函された郵便物がないか確認。島民の自宅を1軒1軒訪れて、郵便物を届けていった。「不在の場合は、勝手に玄関に行って郵便物を置いていきます。街中で同じことをしたら、きっと苦情が来るでしょうね」。長井さんのこうした説明を聞きながら、島内を一緒に回った。

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