2015.09.27 22:00|カテゴリ:Security
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インターネットがネットバンクを殺す日 |
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それもネガティブな話題で。
そのネタ元はこちらのエントリ。ただし、このエントリそのものは2014年11月28日に書かれている。
1週間待って、こちらから電話すると、すいませんとか言ってるが、結局の所は、以下の感じ。 犯罪対策を行っている部門が不正な取引か何かを行っている口座と判断して、口座を凍結した。 凍結の理由等については教えられない。 現在口座に入っている預金は返金できない。 将来、凍結が解除されるかどうかについても回答できない。 ちょっと事態が飲み込めなくて、電話口で固まったのは事実である。
楽天銀行の対応が雑過ぎる | YONEZO-NET
問題はこのエントリへのコメントだ。
2015年9月27日21:45時点で65個のコメントがあるが(ブログ主による回答も含む)、その多くがブログ主同様に楽天銀行の口座を凍結されたユーザによる書き込みとなっている。日付を見ると、どうやら今年9月1日以降に楽天銀行の口座を凍結されたとするコメントが増えている。
内容については冒頭のリンク先のコメント欄で確認して欲しい。
同様の書き込みは「Yahoo!知恵袋」でも行われている。こちらは2015/9/25に書き込まれている。
楽天銀行の口座が凍結してしまいました。 以下の行動で考えられる理由を教えてください。
楽天銀行の口座が凍結してしまいました。以下の行動で考えられる理由を教え... - Yahoo!知恵袋
また、 [転載禁止]なので引用は行わないが、2chの「楽天銀行(旧イーバンク) 124 」スレでは9月中旬頃からこの話題が増え始め、2015/09/27(日) 10:48:10に立った次のスレではすでにタイトルに【口座凍結で炎上中】が加えられている。なお、同スレは21:45現在、127まで続いている(1スレ当たり1000レス)。
これらをまとめた各種まとめサイトもエントリを乱立、炎上に拍車をかけている。
おそらく、これらが徐々に拡散していったのだろう。Twitterをはじめ各種SNS上でも言及しているツイートが増えている。
a-iPhone 6
今回のケースで思い出されるのは、2003年12月に発生した佐賀銀行の取り付け騒ぎだ。
佐賀銀行のケースでは、2003年12月25日未明に「佐賀銀行が26日につぶれるらしい」という話を電話で聞いた佐賀県在住の当時20代女性が知人ら26人に携帯電話のメールで『佐賀銀行がつぶれるそうです』とメールしたことがきっかけとなっている。このメールを受信した人がさらに知人らに電話やメールをしたことにより、情報が拡散、不安に駆られた預金者がその日のうちに預金を引き出そうと佐賀銀行のATMや窓口に殺到した。結果、この取り付け騒ぎにより、引き出し・解約された預金は約500億円に上った。
当時はインターネットが今ほどには普及しておらず、SNSも普及していなかった。しかし、たった26人に送られた携帯電話のメールで、このような騒ぎになってしまったのである。インターネットがインフラ化し、SNSの普及が進んだ現在、事の真偽はともかく、「口座を凍結され預金を引き出せなくなった」という話題がここまで拡散すると、明日は大変なことになるのではないかと心配になる。
楽天銀行はもともとはイーバンクという国内2番めに誕生したネットバンクなので、その成り立ちから、佐賀銀行の取り付け騒ぎ時とは異なり、ATMから引き出そうとする人はあまり多くはないかもしれない。その代わり、今日の時点で全額を他行に振り込むよう予約をしている人がいるだろうことは容易に予想できる。その人数がどれくらいになるのか、現時点では想像もつかない。
明日9/28が、「インターネットがネットバンクを殺す日」にならなければいいのだが。
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