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2015-09-27

[]文科省通知での「人文系学部廃止」についてのメモ 文科省通知での「人文系学部廃止」についてのメモを含むブックマーク

この6月8日の文科省通知の官僚文学をめぐって、政府が「人文系学部」を廃止にかかっているという超訳が国際社会にまで出回っている。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/002/siryo/attach/1360412.htm

簡単にいうと不出来な官僚文学による「デマ」の拡散に等しいのだが、最近はこの超訳がだんだんとひどくなってきて、「一億総反知性主義化」みたいなことを政府は狙っているだの、反安倍政権ネタに使われているのが現状である。

ただこの官僚文学素読みすれば、少子高齢化で構造的に需要がなくなる学部学科の統廃合の必要性を書いただけで、問題提起としてはあっても政府の「命令」でも、また積極的な廃止政策が採用されているわけでもない。むしろバトンは大学側に投げ渡されているように思える。それをどう受け止めるか、また投げ出されても困るという議論もあるだろう。いわば毎回見慣れた構造問題に対するさまざまな反応があるだろう。ただ実際に20数学部がこの通知で統廃合をすることになったなどというデマも見るにつけて少々呆れているのは実状である。ここにも反安倍主義の根強いバイアスがあるように思えてならない。

さて以下の石原千秋氏はそのようなバイアスとは無縁に、この通知のもつ問題性を構造改革的な視点で議論していて参考になる。

国立大学改革の一環として通知された「文系学部廃止」は是か非か

http://www.sankei.com/premium/news/150823/prm1508230025-n1.html

また最新のニュース報道として以下も参照

文系廃止通知:「誤解です」文科省が火消しに躍起

http://mainichi.jp/select/news/20150927k0000m040059000c.html

 この種の官僚文学の作文読解が世の中にデマを広めている背景には、やはり日本の文科行政がいままで「クローズドレジーム」で行われてきた弊害だといっていいだろう。文科省を廃止するのもまあ一案だが、ここでもレジームの転換が求められていると思う。「クローズドレジーム」の説明は若田部昌澄『ネオアベノミクスの論点』(PHP新書)に詳細は譲る。簡単な見取り図は以下の記事を参照。

http://shuchi.php.co.jp/article/1496?p=1

実際に現場にいると大学行政は文科省の通知の解釈に振り回されることが多く、その意味ではクローズドレジーム病が骨髄までしみこんでしまっている。「人文系学部廃止」という「デマ」の背景には、そんな政策病理があるということは確か。

[]古谷経衡『左翼も右翼もウソばかり』 古谷経衡『左翼も右翼もウソばかり』を含むブックマーク

 詳しい感想は明日のトークイベントで話すけど、ここ最近の古谷さんの主張を総展望できるいわば「古谷経衡入門」という感じだ。ただし古谷さんの「嫉妬」論の観点が入ってないのでそれは他の著作を読んでほしい。

 個人的にはやはり第三章の「安倍首相が「危険な政治家」であってほしい、願望」がとても役立つ。安倍首相の実際の発言と行動を丁寧に追うことで、少なくないネットやマスコミの安倍批判の核にある「願望」の危険性を明らかにしている。

 本書の一文を引用しておく。

 「なるべく「科学」や「データ(事実)」をベースに物事を見るー本書で繰り返し主張してきたのは、その重要性である。その結果、いかに自身に都合の悪い事実があったとしても、或いはいかに辛く過酷な現実であったとしても、それを直視するところにしあ、真実と進歩はないと、筆者は確信している」

 これは何度も何度も戒める言葉にすべきだろう。

左翼も右翼もウソばかり (新潮新書)

左翼も右翼もウソばかり (新潮新書)

[]PIP小論&リリースイベント、「アイドルが作るアイドル」の解はPIPのこの六人だった PIP小論&リリースイベント、「アイドルが作るアイドル」の解はPIPのこの六人だったを含むブックマーク

 アイドルグループPIPについて短い「作文」(by PIPの小室志織談)を寄稿しました。かなり読まれたようでよかったです。

http://biz-journal.jp/2015/09/post_11710.html

 そしてPIPのリリースイベントで吉祥寺と久しぶりに柏にも行ってきました。以下はそのときの特典ワイドチェキ。PIPのリリイベはこの六人で展開する予定です。いま休業中の豊栄さん他が復帰して、さらに新メンバーが追加されることで新生PIPは整うのでしょうが、個人的にはPIPといえばこの六名です! 全員をまんべんなく推してあげたいなと思います(「アイドルは20歳から」とかいうと高校生チームが以下の写真のように反抗するのでww)。

 ここ最近のハードなレッスンのおかげでしょうか、アイドルらしいアイドルに成長してきました。正直、驚いています。この一年余りの活動は、確かに当初のもくろみのように「アイドルが作るアイドル」になったのかもしれません。PIPが作ったアイドルとはいまのこの六人の新生PIPだったのかもしれません。

 ハードスケジュールなので運営の一部も担っている年長メンバーの体調が心配ですね。そこだけはぜひ十分に休息もとりながら無理をせずに。

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現時点で、「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」がすざまじいことになっておりますw。

僕を信じて

僕を信じて