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夢色ブロガーズ

暇なときについ読みたくなる、そんなブログを目指して

男なら、肩を濡らせ

薄々感づいていたが、最近雨が多い。さすがに多すぎる。ちょっと晴れたと思ったらまた雨、雨、雨。もはや梅雨より梅雨ってる。なのに僕の折畳み傘は、近頃なぜか雨を素通りさせる。もう濡れる濡れる。傘さしてるのに。ホワイジャパニーズアンブレラ。

多少の雨なら、水も滴るいい男としてやり過ごせるのだが、ここまで降るとただのずぶ濡れ男である。これが女性なら、ずぶ濡れ女子というなんとも艶めかしい響きにもなるが、残念ながら30歳の既婚リーマンがずぶ濡れている姿に需要はない。これっぽっちもない。

ちなみに僕は基本的に折畳み傘しか持たない。長い傘はすぐにパクられるからだ。傘立てに置いたはずの買ったばかりの傘が、気づけば薄汚れて黄ばんだ傘にすげ変わってたりする。ありえない。もしかすると僕が知らないだけで、「ビニール傘なら自由に交換してOK!」なんていう周知のルールがあるのかもしれない。

しかし、こんなに黄ばむほど使い古しておいて、最期は他人に譲るなんて。彼らに愛着というものはないのだろうか。同じように見えて、全く同じビニール傘などないのだ。もともと特別なオンリーワン。傘との出会いも、一期一会。この傘から滴り落ちる水滴は、この傘が流す涙なのかもしれない。うまいこと言った。

ところで、傘といえば若い頃誰もが憧れるのが「相合傘」である。相合傘は、多少男が肩を濡らすぐらいがちょうどいいと言う。自分を犠牲にしてまで雨から守ってくれる男に、女子は惚れざるを得ないのだ。そうして男が肩を濡らした分だけ、夜も存分に濡れることになるだろう。うまいこと言った。

そんなこんなで、新しい折畳み傘を購入した。ワンタッチで開く便利なやつだ。そして早速、傘を忘れた32歳のおっさんがどうしてもと言うので、1分ほど相合傘をしてしまった。傘を忘れた32歳リーマンに、これっぽっちも需要はない。僕は、1ミリたりとも肩を濡らさないよう歩いた。