水道料金3614万円取り過ぎ 熊本市、データ入力ミス [熊本県]
熊本市は25日、同市北区の法人1社の水道料金(1カ月分)が約13万円だったのに、3600万円以上多い約3614万円を徴収するミスがあったと発表した。職員が使用水量を実際より1桁多くシステムに入力したミスが原因で、過徴収分は既に返還した。
市上下水道局によると、料金計算は、定期検針時の累積使用水量と前回検針時の累積使用水量との差から算出する仕組み。7月、検針票を基に男性職員がシステムに入力する際、累積使用水量「2万5549立方メートル」を誤って「25万5549立方メートル」と入力したという。
職員と上司の2人で確認したが、誤りに気付かなかった。約3614万円は口座振替で8月25日、法人の口座から引き落とされた。
9月7日に定期検針した委託業者の指摘で発覚。10日に過徴収分を法人に返還した。同局は異常な水量を入力した際に警告表示が出るなどの改善を行うとしている。
=2015/09/26付 西日本新聞朝刊=