読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サブカル 語る。

サブカルチャーのどマイナーな話題などについて語る日記

ドラえもんと藤子・F・不二雄さんの友情について

こんにちは

 

あんまりふざけた本を立て続けに紹介しても

「またかよお前」という感じになるので、今回はぜひ

このブログの読者さんにも読んでいただきたい本を紹介。

 

その本の名は「ド・ラ・カルト ドラえもん通の本

f:id:arrow1953:20150921125327j:plain

 

小学館ドラえもんルーム編集の

オフィシャルなドラえもん豆知識集です 。

以前書いた記事のネタ元にもなってます。

  

arrow1953.hatenablog.com

 

arrow1953.hatenablog.com

 

本日はこの本から、

ドラえもんとこの作品の作者の

藤子・F・不二雄さんについて。

ドラえもんワールドの中でも屈指の名作エピソードであり

オフィシャルな最終回でもあった「さようならドラえもん」。

実はこのほかにも、ドラえもんの最終回は2本存在しています。

 

一本は未来から来た観光客のマナーがひどく、過去の時代に

大きな迷惑をかけているという事態を踏まえ、未来の世界では

今後、過去への時間渡航を法律で禁止。そのためドラえもん

未来に帰らなくてはならなくなったためにお別れとなったもの。

帰り際にドラえもんは寂しげで不安げなのび太

君だったら1人でやっていける!男だろ!力強く叱咤して

未来に帰っていきますが、僕らの知っている「さようならドラえもん」と

比べてみるとあっさりな描写で物足りません。

 

f:id:arrow1953:20150921130602j:plain

 

もうひとつはのび太の子孫、セワシ君がのび太があまりに

ドラえもんに頼りっきりになっているのを見て将来を不安視し

未来世界へ呼び戻すというもの。

のび太セワシの真意を理解してドラえもん

「今後ドラえもんに頼らないで、1人でどんな事にも挑んでいく」事を約束。

未来の世界に戻ったドラえもんたちはタイムテレビで

のび太の努力を懸命に応援するところで終了となっており、

最初のエピソードに比べればのび太の成長も具体的に描写されているため

まぁ納得のいく完結ではあります。

f:id:arrow1953:20150921131723j:plain

そして三本目。

 

未来の世界へ帰る直前、ひょんなことからジャイアンと喧嘩になり

ドラえもんに助けを呼ぼうとしたのび太はその口を自ら塞いで

「ケンカだったら、ドラえもん抜きでやろう」とタイマンの喧嘩を

ジャイアンに提案。力で圧倒的に負けながらも最後まであきらめない

のび太にとうとうジャイアンも根負け。ドラえもんのび太の思いを

受け止めて、未来へ帰ります。

 

f:id:arrow1953:20150921131841j:plain

 

実際、ドラえもんは「小学三年生 四月号」に掲載されていたこの物語で

最終回の予定だったそうです。

 

作者である藤子・F・不二雄も「小学四年生 四月号」では

新連載の「みきおとミキオ」の執筆を控えていたものの

ドラえもん以外の物語を注文されていても、結局自分は

ドラえもんに帰りついてしまう」と語り、みきお以外に

ドラえもんの復帰作「帰ってきたドラえもん」を執筆。

 

未来へ帰ったドラえもんが、また戻ってきたとジャイアンたちに

騙されたのび太は、語ったウソが逆になって現実になる道具

 

ex)

今日はいい天気といったらそれがウソになり、どしゃ降りになる。みたいな

 

「ウソ800(エイトオーオー)」を使って仕返し。

 

スネ夫は犬に襲われない」

ジャイアンは母ちゃんにこの後、イヤになるほど褒められる」と

ウソをついて2人に仕返しをしたものの、仕返ししたって

ドラえもんはもう戻ってこないとつぶやき、空しさに沈みます。

寂しそうな表情で自分の部屋のドアを開けた瞬間、そこにいたのは

ドラえもんでした。上述の道具を使って「ドラえもんは戻らない」と

つぶやいたため「ドラえもんが戻ってくる」という現実を作ったのです。

 

思いがけない再会を喜び、泣きながら「嬉しくない」と叫ぶ2人。

  

f:id:arrow1953:20150921134004j:plain

 大人になって「ドラ・カルト」を読んだとき、

このシーンはダブルミーニングだったんだなぁと強く感じました。

 

ひとつはこの先の物語で続いていくのび太ドラえもんの友情。

もうひとつは藤子・F・不二雄さんと

ドラえもんの友情です。

 

ドラえもんの連載終了にともない新作を依頼されても

結局はドラえもんの物語を描きたくなる。

 

この当時のドラえもんはまだあまり人気がなく、

そんなに注目も浴びていない作品でした。

だけど、作者の藤子さんは誰よりもこの作品の持つ可能性を感じており

その自分の手応えをあらためて読者に問うてみたくなったんだろうと

思うのです。その作者としてのカンは見事にあたり、この物語を

前後にドラえもんは多くの支持を集め、作者だけでなく日本を代表する

マンガにまで成長を果たしました。

 

この先もドラえもんは、現代のおとぎ話として

多くの人に長く読まれる作品であってもらいたい。

 

これはこの漫画のファンである僕自身の願いです

 

 

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」