佐藤常敬
2015年9月21日05時26分
大阪万博の「太陽の塔」で知られる芸術家の故・岡本太郎氏(1911~96)のオリジナルの可能性が高い陶器の作品が見つかった。信楽焼振興協議会(滋賀県甲賀市信楽町)が18日発表した。かつて岡本氏の陶器作品の制作を担っていた地元メーカーの関係者が所有していたもので、「信楽との深いつながりが改めて実感できる」という。
作品は高さ26センチ、重さ5・2キロ。顔をモチーフにした意匠で、白いうわぐすりがかけられていた。
岡本氏は60年ごろから、信楽の「近江化学陶器」で作品を作るようになり、「太陽の塔」の背面レリーフ「黒い太陽」も同地で制作した。今回の作品は頭部の後ろが剝がれ落ち、サインは確認できないが、岡本氏から譲り受けたとする所有者の証言や制作方法の分析などから、本人作の可能性が高いとみている。
岡本太郎記念館(東京都港区)の高橋善雄事務局長は「所有者は岡本太郎と交流が深かった人物。その人が持っていたならば、可能性は高い」と話す。
作品は、県立陶芸の森信楽産業展示館(甲賀市信楽町)で開催中の「信楽焼の近代とその遺産 岡本太郎、信楽へ」で今月30日まで展示されている(24日、28日休館)。無料。(佐藤常敬)
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