ギリシャ議会選 与党第１党確実で勝利宣言

9月21日 5時56分

ギリシャで行われた議会選挙で、与党「急進左派連合」が第１党になるのは確実になり、チプラス前首相は「戦い続けていく負託を受けた」と勝利を宣言しました。ただ、単独過半数には届かない見通しで、保守系の政党と政権づくりを進めていく考えを示しました。

合わせて３００の議席を巡って争われたギリシャの議会選挙は、２０日、投票が行われ、開票作業が進められています。選挙を管理する内務省によりますと、日本時間午前５時半現在の開票率は６７．５５％で、得票率は、チプラス前首相率いる「急進左派連合」が３５．４３％、最大野党で中道右派の「新民主主義党」は２８．３０％となっています。
チプラス氏は日本時間午前５時ごろ、アテネ中心部の広場で支持者を前に演説し、「ギリシャ国民から与えられた大きな勝利だ」と述べ、勝利を宣言しました。チプラス氏は、ＥＵからの金融支援と引き換えに厳しい財政緊縮策を受け入れたことで批判を受け、首相就任から僅か８か月で再び選挙に踏み切りました。
演説の中でチプラス氏は「これからも国の内外で戦い続けていく負託を受けた。われわれは簡単には倒れない」と述べて、引き続き政権を担う意欲を示しました。ただ、単独過半数には届かない見通しで、チプラス氏はこれまでの連立の枠組みを軸に保守系の政党と政権づくりを進めていく考えを示しました。