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まるのブログ

思い出はいつの日も雨

おもてなし合コン。

恋愛

「CAとの合コンあるんだけど、来ない?」

 

突然にメガネ野郎からそんなLINEを送りつけられた僕は戸惑いとCAへの偏見が頭にたくさん広がりました。

 

 

CAってあのCA。。

 

と思い浮かんだのは昔の大ヒットドラマ「やまとなでしこ

 

主人公の美人CAが条件の良い金持ちを見つけるために合コンに勤しむ姿が思い出されました。

 

 

例えば、そんなCAがいたとして

 

僕のような医者でも弁護士でも大企業勤務でも金持ちでも何でもない一兵卒が合コンに現れたとき、その綺麗な顔はどんな表情をするのか??どんな言の葉を紡ぎ出すのか?どんな立ち居振る舞いになってその場の空気はどうなるのか?

 

 

なんて考えてみるとだんだん興味が湧いてきて結局参加することにしました。

 

人間の本性は物事が上手くいかないときに思いっきり出るものなのです。

 

 

 

 

合コンの詳細は下記。

 

4対4。女の子の年齢は22~25。

場所は丸の内の某ダイニング。

当日は俺とメガネのペア・メガネの友達とその友達ペアのニーニーに分かれて席替えしながら過ごすとのこと。

 

 

( 俺もついに、CAと合コンか。)

 

 

田舎生まれ田舎育ちの僕が丸の内でCAと合コン。

ドラマの中でしかみたことのない光景についに飛び込むのか。。

 

3%の期待と97%の不安を抱えてそのときは訪れました。

 

 

 

会合スタート時間。

 

まず、お決まりの女の子が来ない。

 

10分後に悪びれることもなく、幹事の女の子が来ました。

 

か、かわいい、、、

 

その後五分間隔ぐらいでポツポツ登場し、全員が集まりました。

 しかも全員かわいい。

 

 

気を取り直して会合スタート。

 

僕とメガネは最初、

幹事の沖縄美人とフジテレビの女子アナレベルの女の子とのニーニーでした。

 

さすがどちらもCAというだけあり、ホスピタリティに溢れた対応でした。

 

こちらの話をちゃんと聞き、ちゃんと反応し、適度に笑い、承認しつつ褒める。

付き合ってた彼女ですらこんな応対をされた覚えはございません。

 

 

日本の航空業界もまだまだ捨てたもんじゃない。国内の人口減少が進んでもサービスの拡充によりまだまだ戦える!!97%の不安が吹き飛んだ僕は東洋経済の記者にでもなった気分でした。

 

 

毎日の仕事で全国各地に飛び回る彼女らと各地の食べ物の話で盛り上がり、次の話題にいこうとしたその時!

 

「席替えしませんか?」

ともう1ペアの男。チッ邪魔しやがって

 

 

 

チェンジ後。

 

 

 

席替え後の2人は

なりたて新人CAと某大企業受付嬢でした。

 

改めて、どっちもかわいい!

 

 

しかし、年齢と移住地の話が終わったぐらいで2人は無表情になり

 

突然、女の子同士しか分からない話を始めました。

 

 

「こないだのパーティで○○さんに会ってさー」

「あー!あれかー!用事あって行けなかったんだー!いいな久々会いたいなー」

「そうそう!私もテンション上がって大きな声だしちゃって!」

 

 

 

 

 

おーい俺らもここにいるよー(^o^)

 

 

 

メラビアンの法則によると人物の第一印象は3~5秒で決定するとのこと。

 

間引かれたものへの対応など一切する必要が無いのです。

だってそれらは人生において全く必要の無いものなのだから。

 

 

女だけで一通り盛り上がった後は2人とも引き続き無視でスマホをいじり始めました。

 

こんなとき、女ってスマホで何をしてるのだろう。

友達からのLINEに返信?SNSのチェック??

アマゾンで買い物?出会いアプリで男漁り???

 

 

そういう時はこの話題だ!!

 

「あの、、」

「え?!」

 

「このアプリ便利ですよ(スッ)」

「そうなんですか(眉間にシワ)」

 

もうダメだ(^o^)

 

 

 

必死の捨て身も虚しく失敗に終わり、完全に破綻したその場において

間引かれた男達に許された所作は

 

呼べば親切にしてくれる店員にお酒のおかわりを願い出るか

誰からも連絡きてないスマホでニュースサイトをみることぐらいしかありませんでした。同じ状況のメガネを一人残してトイレに逃げることは出来ないのです。

 

 

僕が今回の会で分かったことと言えば

大企業の受付嬢との宴席よりも

ツムツムやニュースアプリの方が楽しいということでした(´;ω;`)

 

ありがとうLINE。

ありがとうグノシー。

 

 

割と早い段階でもう1ペアが席替えを申し出てきた理由が分かったところで奴らの様子を伺うと、ホスピタリティにどっぷり浸かって本当にいい表情をしていました。

 

そりゃそうだ。そっちの芝生は本当に青いのだから。

 

 

なんだかんだ時間が経ち、会も終わりに差し掛かろうとした時

 

航空業界の施しを受けていい気になった奴らがLINEグループを作ろうとかほざき始めました。

 

慣れた手つきでグループを作り、ただちにみんなを招待したところで解散。

 

男七千円。女にせんえん。

 

 

強制的にフェミニスト感を出させられ、僕とメガネは帰りの電車に乗りました。

 

 

「今日はありがとうございました!」

「みなさんお綺麗で楽しかったです!また飲みましょう!」

さっき作ったばかりのLINEグループに奴らのメッセージが更新されていきました。

 

ただ、フルメンバーが揃えば8人グループになる筈のそのグループはその日から2015年9月19日現在までずっと男4人だけで構成されています。

 

 

ホスピタリティとは金銭の対価として得られるものだったのです。