なんとなく自分の過去記事を読み返してみたら、心の状態がぜんぜん違うからか、別人みたいな文章でびっくりしてます。
あんまり鬱々してて酷い記事は削除してしまいました。文章には書く人の心が表れる…みたいな言葉、ああ本当なんだなあと実感したところ。
ブログに書く文章が変わる時というのは、心の持ちようが変わり「書く目的」も変わった時だと思います。
せっかくなので自己分析も兼ねて、私に精神的余裕が「ない時」と「ある時」の文書の書き方を振り返り比べてみました。
疲れてた時の文章の書き方
状況
1〜2年前は、仕事で精神的にいっぱいいっぱいでした。長時間勤務と責任への重圧でだいぶ参っていました。
それが原因だと思ってるんですが、文章を書いたり人と話をする時に言葉が全くまとめられなくなっていました。
大学生どころか高校の頃の方がまともだった、という感覚がありました。
文章を書く目的① … 言語感覚の獲得・矯正
そんな状況はまずいなと感じ、自分が学んだ情報をアウトプット…言葉にすることで改善しよう、と考えました。
でも精神的に疲れてるので、新しい情報をインプットすることができません。本は読む気が起きないし、わざわざプライベートの時間を削ってまで仕事の話を書き出す気にもなりませんでした。
好きな音楽について書くことならできそうだと思いました。音楽を聴いて気分を紛らわしていたので。当初は、好きな音楽の良さを誰かに伝えたい、広めたいという想いもあった気がします。
文章を書く目的② … ストレス発散
精神的に疲れているので、あんまり読み手とか他人のことを思いやる心理的余裕もなくて、「誰かのために書く」という想いは薄まっていき、結局自分のための文章になっていました。
誰かに読んでもらうためではなく、自分のために書いているので、自分さえ満足すればそれで終わりです。ポエムです。
精神的ゆとりがある時の文章の書き方
状況
転職した結果、時間的・精神的余裕が生まれました。詳しくは別途記事にするつもりです。
先輩がたくさんいて支えてくださるし、ブラックな環境になりがちなWeb業界ですがしっかり定時で帰らせていただいてます。
文章を書く目的① … 言語感覚の獲得・矯正
この目的は前から変わらないものの、自分の中でだいぶ改善・成長している実感があります。
「Hatena Design Hour #2 in Kyoto」に行って学んだことを社内全体にフィードバックする機会があったのですが、ただ見聞きしたことを伝言するだけでなく、自分の中に情報を落とし込んだ上でアウトプットすることができた気がしています。以前だったらありえないことでした。
ブログを通して、誰かに向けて情報をアウトプットする練習をしているのが、やっと実生活・実務に活かせてきた気がしてイイ感じです。
文章を書く目的② … コミュニケーション
ちゃんと「誰かに読んでもらいたい」と思って記事を書くようになりました。
自分の気持ちの整理はついてきたので、自分のためにポエムを書く必要性が薄れてきたのです。
また、「誰かに読んでもらえる」記事を書けた!という感覚が自信につながりました。
ブログを書いてると「はてぶ」やTwitterでコメントがつくことがあり、自分の文章に対してそういう反応が返ってくることがおもしろく、原動力になっています。
文章を書く目的③ … 自己主張・自己肯定
文章を書くことに自信がつくと、次に「自分」をもっと知ってほしい!という気持ちが湧いてきました。
Webデザイナーであることを明示して、Portfolioサイトを作り公開したのも最近のことです。
自分の仕事やプライベートのことを、ブログやTwitterで扱うことに抵抗がなくなり、もっといろいろなことを発信していきたいと思うようになりました。
もともと極度の人見知りなのですが、最近は積極的にデザイン関係のイベントに申し込むようにしています。なんでそう変わったのかと思うと、この「自信」をつける過程が大事だった気がしています。
まとめ
精神的余裕がない時は、「自分のため」でしかない文章しか書くことができませんでした。
今は、「自分のため」であることは変わりませんが、少しは「誰かのため」を意識した文章を書くことができている気がしています。
「自分のためでしかない文章」を書くことに対して否定はしません。現に自分が、それをしたからこそ自分を保ち、今となりこんな文章を書いているからです。
でも、「誰かのための文章」を書いている時の方が、自分にとってプラスになることが多いです。「誰かのための文章」を書く気が起きないなら、仕事や私生活をガラッと変えると書けるようになるかもしれません。ただ、変えるのが難しい状況というのもよくわかります。
自信がついてくる…「成長してきた感覚」があると、よりよいものを作りたくなるのが性です。日頃いろいろなWeb上の記事を読む中で、ライティングのことを意識し学び、取り入れていきたいと思う次第です。