インプラント or ブリッジ、それとも… 体験談から学ぶ歯を失った時の治療法
インプラントにするか、ブリッジにするか、それとも……。歯を失った時(あるいは抜歯しなければならなくなった時)にどんな方法で失った歯を補うのかは、本当に悩ましい問題です。それぞれにメリット・デメリットがあり、担当医とよく相談することがいちばんですが、過去に治療を受けられた方の体験談に耳を傾けるのも有用でしょう。以下のまとめをぜひ参考にしてください。
どういった症状でしたか?
ある日食事をとっていると、歯の一部が中等度の歯周病により、グラグラしていました。気になってなかなか食事ができず歯医者へ行くと、歯周ポケットが広がっており、そこに細菌などが入り込んでしまっているため、2本の歯は完全に抜いてしまったほうが良いと言われました。(40代女性)
一度虫歯治療をして詰め物している箇所、具体的には左下の奥から2番目の歯が猛烈に痛んだので、直ぐに歯医者で診療してもらいました。診断の結果、詰め物の隙間から虫歯菌が中に侵入して、歯を残すことができないと言われました。(20代男性)
20年以上前に虫歯になり、削って銀歯にしましたが、10年ほど前に歯周ポケットから悪臭がするので診てもらったところ、さらに虫歯が深くなっていたため、レーザーで歯茎を削ってから虫歯も削りました。 昨年また悪臭が気になり診てもらったところ、根元まで虫歯になっていることがわかり、抜歯してもらいました。(40代女性)
一度治療したことのある歯が再度虫歯となってしまい、これ以上歯を削ってしまうと、金属を被せることができない。土台も作れない。したがって、インプラントを実施するか、ブリッジを実施するかの選択肢しかなかった。(40代女性)
インプラントを選んだ理由とその効果について
費用が高くて迷いましたが、ブリッジにすると健康な両隣の歯を削らないといけないということで、それも嫌だと思いました。手入れなどによりますが、インプラントは長持ちするということも聞き、自分の歯のようにものがかめたりするのでいいというのに惹かれ、インプラントにしました。インプラントにしてからは、なんでも食べることができて、自分の歯のようで気になりません。3ヶ月に1回定期検診に行っています。(20代女性)
ブリッジの場合は、両隣の歯を削らなければならない。健康な歯を削るのは、もったいない。このため消去法でインプラントを選択した。違和感なく、スムーズに食事ができるようになった。(40代女性)
ブリッジを選んだ理由とその効果について
気持ちとしてはインプラントをしたかったのですが、費用がかかりすぎるため断念しました。入れ歯とブリッジはそれぞれメリット・デメリットがありましたが、あと数十年使う自分の歯ですので噛み合わせがよいブリッジを選択しました。レントゲンをとり、その後横の歯を削る作業等をし歯を合わせてくっつける治療をしてもらいました、治療後は一度だけ痛みが生じ病院にいきましたが、それ以外は問題なく現在も利用しています。(30代男性)
虫歯が左右にありボロボロだったため、健康保険適用内で安価であったのと、医師、歯科衛生士と相談して決めました。ブリッジにしたところ噛み合わせが悪くなり、顎関節症になりました。虫歯治療は開業歯科医院、顎関節症治療は、県立の口腔外科の2院に通うことになりました。(20代女性)
治療法の選択で悩んでいる方へ
虫歯やかみ合わせを気にして片側噛みしていると、顔がゆがんでしまいます。左右両方の歯を使うことは、とても大切なことです。歯を抜いてもブリッジなどの選択肢があります。迷ったり悩んだりしている方は、ぜひ歯科医に相談してみてください。(40代女性)
歯医者にはこまめに行って歯石を取ってもらったり歯のメンテナンスをやってもらうべきかと思いました。それまで歯医者は痛くならないと行かなかったため、治療は歯を抜いたり削ったりしかできなかったみたいです。歯磨きやメンテをきちんと行うことが必要です。とにかく歯医者さんの先生としっかりコミュニケーションをとることが大事かと思います。歯が抜けると噛み合わせなど色々なところで不具合が生じます。最近の歯医者は予約制のところが多く、待ち時間も短いため気軽にたちよることができそうです。(30代男性)
歯を抜いてしまう、ということに抵抗を感じている人も少なくないのではないかと思います。 確かに、健康な歯を抜くのは間違っていますが、不健康な歯をそのままにして放っておけば、歯周病などは特に、細菌が多くなり、症状が悪化してしまう可能性も十分に考えられます。 だからこそ、早めにプロである歯科医の先生に意見を求めるのが良いのではないか、と思います。(40代女性)
歯科医からのアドバイス
新宿三丁目北歯科 楳津徳弘院長のお話
■ 歯周病で歯を失ってしまった場合は、歯周病を治療してブリッジやインプラントにしましょう。
■ くいしばりや歯ぎしりをする方は、インプラントがおススメです。アゴの位置が変化したり、アゴの関節に負担がかかるのを防ぐためです。
■ 歯並びが悪いままのブリッジは、神経を取らざるを得ない場合が出てきます。矯正も考えてみてもよいと思います。ブリッジやインプラントも必要なくなるかもしれません。
■ インプラントは、特別な外科治療です。近くのかかりつけ以外の歯科医院にも相談されてみるとよいと思います。
■ 部分入れ歯で満足いく場合もあります。
※体験談はあくまでも個人の見解ですので、治療の際は担当医によくご相談ください。歯の治療法について詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
https://www.c-notes.jp/disease/decayed_teeth/cure
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