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ハトの目線は体感できるのか?
どうもこんにちは。IoT三兄弟、次男の住です。今、もっとも熱いとされている「IoT=Internet of thing」を追求するために結成された三兄弟です。AR三兄弟にはまだ挨拶していませんが、もう名乗ってしまいました。
長男はデイリーポータルZ編集長の林さん。三男はテクノ手芸部の吉田さんです。血縁はありません。今回、長男たっての希望により、「ハトの目線を体感できるメガネ」を開発しました。その一部始終をご報告いたします。 > 個人サイト すみましん キッカケは一冊の本からハトの目線を体感できるカメラが欲しい。言い出したのは長男の林さんだ。何でも、面白い本を読んだのだという。藤田祐樹先生の著作「ハトはなぜ首を振って歩くのか」という本だ。
「ハトはなぜ首を振って歩くのか」
普段からハトに対してアンテナを張っている長男である。このタイトルを見逃すはずがない。
この本によると、ハトが首を振って歩くのは「ハトの目の位置」が一つの要因とされている。ハトは左右の目が真横を向いているから、常に真横を見て歩いている。その視線に入るものを良く見ようとうすると首が動き、あのように首を振って歩いているというのだ。 そして、長男は思った。 「ハトの目線を体感したい」 と。 ハトの目線メガネの開発ハトの目線メガネを作るにあたり、まずは三男の事務所に集合した。ハトの目線メガネを実現することは可能なのか? それは、三男の腕にかかっている。
三男のテクノ手芸部、吉田さん
事前に相談を受けていた三男は、iPhoneのカメラ機能を使用してハトメガネを作ることを考えていた。2つのiPhoneを顔の左右に配置して、そのカメラの映像を見るという構造だ。
それだけ聞いても、長男と次男はピンと来ていない。 iPhoneを2つ使う? 良く分からない長男と次男
長男と次男がやってみたような、iPhoneを合わせ鏡のようにするやり方ではなく、iPhoneのカメラ映像を鏡のようなものに写すという作戦らしい。
試してみたいが、三男の事務所に鏡のようなものはない。 長男は辺りを見渡し、何かを見つけた。 CD-Rの裏で試してみる長男
機転を利かした長男が、iPhoneのカメラ映像をCD-Rの裏面に写している。それを見た三男も長男に習って真似てみる。
長男を真似る三男(服も似ている)
CD-Rに写った映像を確かめながら、三男は小さく頷いている。ハトメガネ完成へのロードマップが見えたのだろうか?
「いくつか問題点はありそうですが、1週間あればできるでしょう」 三男の心強い言葉が聞けた。三男のデスクには、ハトメガネの設計図のようなものが出来上がっている。 設計図?
三男の設計図を見て少し不安になったが、大丈夫と言っているのだから大丈夫なのだろう。
1週間後に再び会う約束をして、その日は記念写真を撮ってから解散した。 IoT三兄弟の記念写真。体でIoTを表現している
ハトメガネの完成、そして試着最初の打ち合わせから1週間後、三男はキッチリとハトメガネを作り上げてきた。
ハトメガネ・プロトタイプ
三男が作り上げたハトメガネの構造は以下のようになっている。
・左右にiPhoneを配置、広角レンズを装着した状態でカメラをオンにする ・iPhoneの画像をハトメガネ内の鏡が受ける ・それを拡大レンズ越しに見る また、ポイントとしてiPhoneのカメラ画像を反転させるアプリを2台のiPhoneにインストールしている。iPhoneの画像を鏡で受けることにより画像が反転してしまうからだ。 早速、長男がハトメガネを試してみる。この段階ではプロトタイプなので、頭に装着できるようにはなっていない。手で支えながらの検証だ。 長男が試す
「わぁっ、本当に左右が見えている!」
初めてのハトメガネに長男も興奮を抑えきれない様子だ。 「ハトには世の中がこう見えているのか!」 ハトメガネを通して世の中がどのように見えているのか。左右に人が立った状態で、その映像を確かめてみよう。 編集部藤原君に手伝ってもらい
左側に三男
右側に長男が立つと
ハトメガネではこう見える
ハトメガネの仕上がりは完璧だ。
これを使って、我々三兄弟はあることを確かめたいと思っている。 このメガネをかけて歩くと、人もハトのように首を振って歩くようになるのか? である。 ハトメガネをかけると人も首を振って歩くのか?ここまで読んでいただいた段階で気付かれた方もいるだろう。ハトメガネは分かったが、どの辺りがIoTなのか? 実は僕も思っていたので、長男に聞いてみた。ハトメガネのどの辺がIoTなのか。
「iPhoneを使っているから、IoTって言っていいと思います」 なるほど。さすがは長男だ。ハトメガネは(iPhoneのおかげで)ネットに繋がっている。 話を戻そう。 ハトメガネをかけると人も首を振って歩くようになるのか? その検証のために、スーパーマーケットでキャベツとレタスを調達する長男。 キャベツとレタスを調達した長男
ハトメガネをかけて歩き、途中でキャベツとレタスの見分けに挑戦する。そうすることで、対象物を良くみようとするから、ハトのように首が動くのでは? という仮説である。
長男がキャベツとレタスを購入している間、僕はスーパーの陳列棚でハトメガネを試してみた。 陳列棚で
ハトメガネを試す
両サイドの棚が一変に見えて便利だと思ったのだが、両目に入ってくる映像の処理に脳が間に合わないことが分かった。片方ずつ見ないと物の判別ができない。
三男に相談すると、 「上下反転カメラも慣れるとそれが普通になるようですから、慣れれば両方見えるようになるのかも」 との見解が。ハトメガネに慣れる。そこにどんな意味があるのか、僕にはよく分からない。 公園で検証するハトメガネをかけて歩く。その検証のために公園にやってきた。
公園で検証。キャベツとレタスを持つ三男
長男がハトメガネをかけて僕と三男の横を通過する。その際、僕たちが持っているのはキャベツなのかレタスなのか、当ててもらうのだ。
キャベツレタス判定スタート
次男と三男の横を通過する長男
正解はレタス
逆サイドからも確認
レタスの前を往復する間、長男の動きに変化が見られるようになった。
体が反った
キャベツなのかレタスなのか、良く見ようとして体を反らすような動きをしてみせたのだ。結果、僕が持っているのがレタスであることを当て、動きもハトっぽくなってきた。
続いて三男が挑戦する。 正解はキャベツ
反対側では長男が謎のポーズを取っている
三男の右側にはレタス、左側にはキャベツ
両サイドにキャベツとレタスを配置して難易度を上げてみたが、次男も見事キャベツレタス判定に成功した。そして、やはり動きがハトっぽくなっている。
僕も試してみた。 次男も挑戦
キャベツとレタスの横を通る際、首を前後に振ることにより左右の対象物が見易くなることが分かった。また、いつもと違う視界で歩くことで、普段よりも臆病になることも分かった。もちろん僕も正解して、動きがハトっぽくなった。
ハトが首を振って歩くのは左右の対象物を良く見るため。ハトメガネをかけると人も首を振って歩くようになる。 そう結論づける前に、我々は沖縄へ飛んだ。 このハトメガネをある人に見てもらうために。 沖縄へ
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