私「あのォ、『メシ通』の編集部さんからリクエストありまして」
妻「はい?」
私「スーパーで普通に売ってる焼きそばの蒸し麺で、ペヤングのソースやきそばの〈あの味〉を再現してくれないかと……」
妻「ヤダ!」
私「そこをなんとか!」
妻「ヤダヤダ! 私が憧れてるのはもっとオシャレな料理研究家なんだぁ!」
私「そんな料理研究家なんてグリードなアンビシャスは捨ててですね……〝料理解析家〟だってかっこいいジャン」
妻「これじゃ私は頼めばナンでも作ってくれる面白い人じゃないか! バカ!」
私「まあまあ、ペヤングは美味しいよ、ね? ね?」
妻「……う。たしかにあれは美味しいけど……」
てなやり取りがありまして、妻大権現様は渋々承諾。でもそのわりにはノリノリで食材を準備してくれたのでした。
材料はザッとこんなもんです。
まずはペヤングを試食
作る前にペヤングソースやきそばを試食しておきます。
復活してから蓋がプラスチックじゃなくなって、こーゆー感じのカバーになってます。
たぶんいちばん再現が難しいのはこのソースなんじゃないかと。ペヤングのソース、本当に美味いですもんね。
とりあえず試食。
ん!?
以前とちょっとだけ味が違うかも。なんだろう、ビミョーな違いなんですが、ちょっとだけヘルシーな感じになったかもしれません。前はもう少しスナッキーな味わいだった気が……。まあ、無視しても良い程度です。
ペヤングと言えばズゾゾーッと食べる“のどごし”なんですよね。
やっぱり美味しい、アア美味しい、ズゾゾーッ!!
でも最近安売りしてくんないんですよねズゾゾーッ!!
ホントに再現出来るのかしらん……。
スーパーに売っている蒸し麺のやきそばでペヤング風味を再現できるか
「言っておくけど、超簡単だヨ」
妻が不適な笑みを浮かべています。
まずスーパーで普通に売っている焼きそばの蒸し麺、シマダヤの三袋入りが特売品だっので、それを使用。
材料は1人前でこんなもんです。
焼きそばの蒸し麺1袋(150g)、キャベツ 2枚、鶏ひき肉 85g、醤油 小2、酒(鶏ひき肉に 小1、麺に 小1/2)、鶏がらスープの素 小1、牛肉ダシダ 小1、ラード 小1、ウスターソース 小2、中濃ソース 小1/2、紅ショウガ 小1~2、青のり 少々、炒り白ゴマ ひとつまみ、白コショウ 適量
キャベツ2枚の芯を取り
2cm角にカット。
耐熱容器に入れて、
フタかラップをしてレンジで2分チン。
その間に紅ショウガをみじん切りにします。
鶏ひき肉85gと醤油小2、酒小1、鶏がらスープの素小1を混ぜ合わせ、
耐熱容器に入れ蓋かラップをして
レンジで2分チンします。
混ぜてほぐし、
今度はフタをしないでレンジで30秒チン。
こんな感じに水分が飛びます。
焼きそばの蒸し麺を耐熱容器に入れ、酒小1/2と、
牛肉ダシダ小1を入れレンジで1分チン。
軽く混ぜてラード小1を入れレンジで再び1分チン。
先にレンチンしていたキャベツと鶏ひき肉小1を加え軽く混ぜ、
ウスターソース小2と中濃ソース小1/2を混ぜて
麺にかけて良く混ぜ合わせ、
フタをせずにレンジで30秒チン!
仕上げに紅ショウガを小1~2。
白コショウをややタップリめにして、
炒り白ゴマひとつまみ、青のり少々。
軽く混ぜ合わせて出来上がり!
試食した後に洗ったペヤングのトレーに入れてみました。
な、なんですって! や、焼いてないじゃないですか!!
ちょこまかとレンジでティン、ティン、ティン、ティンしてただけです……。
見た目は麺が違うのはしょうがないとして、まあどうでしょう……。
ズゾゾーッ!
「…………ク・リ・ソ・ツ・です!!!」
コレはオドロキ、のどごしまでソックリ。
あまりの衝撃に即完食してしまいました。
この味は多めの白コショウと刻んだ紅ショウガが大きなポイントなのだろうと思います。
紅ショウガは刻まないとこの香りが出ない。
私的には紅ショウガを多めに小2ぐらいか、もっと多めが好みです。
さらに完璧を目指す
今回の再現にあたって実は秘密兵器を用意しています。
ジャジャーン!
丸美屋の『野菜deイケ麺 ラーメン用の 具 にぎやか野菜』という乾燥野菜を購入。
ここからキャベツのみを取り出します。
ペヤングのかやくと比べても遜色ありません。
さらにドドーン!
都一『中華そば』という乾燥麺。どうです、ペヤングの麺とソックリでしょう。
ラーメン用ですが袋の裏に焼きそばにも使えると書いてあります。
この乾燥野菜と麺を使うのは正直、反則かなとも思いますが、まあ、普通の蒸し麺だとあまり似ないのではないかと保険のために準備したもの。
蒸し麺でソックリに出来ちゃったので、もうミッション終了でも良いのですが、
せっかくだからもっと似させる、というかほぼ同一にさせてみましょう!
乾麺を表示通りに茹でる。
その間にウスターソース小3、中濃ソース小1/2強、牛肉ダシダ小1、ラード小1/2を混ぜ合わせておきます。
茹で上がり10秒前に乾燥キャベツを入れ、一緒に茹で上げる。
湯を切ります。
麺とソースをからめ、
紅ショウガ適量、先ほどのレンチン鶏ひき肉適量、 炒り白ゴマひとつまみ、青のり少々、白コショウたっぷりを加え、混ぜて出来上がり!
トレイに入れてもうソックリでやんす。
さあ実食!ズゾゾーッ!!
似てませーん!!
ぜんぜん似てません……。
ど、どうしてでしょう。コレはペヤングじゃありません。
う?ん、なんだろう? UFOとかに近い味な気がします。
とにかく普通の蒸し麺で作ったのがあれだけ似てたので、コレはショックです。
慌てて再挑戦
これはひょっとしてさっき作った蒸し麺バージョンも奇跡的なバランスの上に成り立っていたにすぎず、単なる偶然でソックリに仕上がっていただけかもしれません。
大急ぎで再度、蒸し麺バージョンを作り直します。

今回はキャベツを青いところじゃなくて、もっと白いところを使います。
さあサクサクサク、ティンティンティン!!と作って。
いざ実食!!
「……………嗚呼、ク・リ・ソ・ツ」
即完食致しました。
ポイントは麺に凝らずに、普通に売ってる蒸し麺で作ることですね。
それから紅ショウガは刻め。
日清のカップヌードルを再現した時もそうでしたが「牛肉ダシダ」万能。
あとはお好みでソースを増量したりして下さい。
しかし、焼かずにレンチンだけで作るとは、我が妻大権現様をしげしげと見て、
「この人ちょっと天才かも……」と思いましたね。
書いた人:
吉田いつし
東京出身。エディトリアル・デザイナー。書籍の装幀や雑誌のデザインをしながら、散歩のフリーペーパー『路地と道くさ』を発行。東京ストローラブラボ代表。HPでブログ「路地と道くさな日々雑感」を毎日更新中。日曜GarageBand家。文化的駄菓子屋。
- HP:東京ストローラブラボ
作った人:
浅見ゆき
吉田の妻。旧姓「浅見」の方がカッコイイので旧姓をペンネームに。某建築会社事務員。吉田が自宅の仕事場で編集者と打ち合わせをしていると、突如居酒屋『路地亭』を強制的に開店し、酒と肴をお見舞いする。ピクニめし作家。料理解析家(だいたいの料理は一度食べれば再現できる!)。
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