2015年9月15日03時00分
JR奥羽線の全線開通110周年を記念して、特急「つばさ」と特急「はつかり」の旧車両による臨時列車の出発式が12日、秋田駅で催された。2列車がホームを挟んで並ぶ「競演」を一目見ようと、鉄道ファンら約300人が集まった。
車両の赤い線が特徴の「つばさ」は秋田発新庄行き、青い線の「はつかり」は湯沢発青森行きで、ともに臨時の快速電車として運行された。2列車は午前9時24分から同38分まで一緒に停車した。
ホームでの出発式で、JR東日本秋田支社の白石敏男支社長は「奥羽線は乗客の喜びも悲しみも乗せて走り続けてきた。これからも皆様に愛されるよう、努力していきたい」とあいさつ。テープカットに続いて「はつかり」「つばさ」の順に出発すると、ファンは写真を撮ったり手を振ったりして別れを惜しんでいた。
男鹿市から駆けつけた会社員菅生幸広さん(47)は「つばさの、赤い線の入った車両が懐かしい。復活したら、ぜひ乗ってみたいです」と話していた。
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