【カイジに学ぶレジリエンス】 「ざわ…ざわ…」を感じる逆境でも折れない力のつけ方
最近ビジネス書などでも注目が集まるレジリエンスという能力。簡単に言ってしまうと逆境を乗り越える力だと言われています。
今回は、まさに逆境だらけ!修羅場という修羅場をくぐり抜ける、逆境だらけの漫画『カイジ』からレジリエンスを身につける方法を考えてみます。
これで「ざわ…ざわ…」と身震いするような逆境でも、臆しないメンタルを手に入れましょう。
レジリエンスとは?
誰もが1度は「落ち込んだ」「凹んだ」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。そうしたとき、どうやって立ち直りましたか?
そのときあなたが発揮した力がまさしくレジリエンス。「逆境」つまり、乗り越えるのが困難な状況に置かれたときに、うまくそれを克服するための能力です。
もし、「落ち込んだ経験がない」もしくは「今まさにドン底だ…」という方は、レジリエンスを身につける必要があるかもしれません。
レジリエンスのある人の特徴
レジリエンスのある人とは一体どういう特徴を持つのでしょうか?逆境を乗り越えるために必要なことは大きく3つの要素に分けられます。
・自分の強みを知っている
・日頃から強みをさらに鍛えている
・強みを実際の場で活かすことができる
自分の「強み・長所・ストロングポイント」がわかっていて、それを伸ばすことに余念がない人が、逆境にも強いのです。
ネガティブ感情の悪循環から脱出する!
語ってどうする・・・・?
いくら語ったって状況は何も変わらない 今 言葉は不要だ・・・・
今おまえらが成すべきことはただ勝つこと 勝つことだ・・・・・・・・!
おまえらが負けてばかりいるから勝つことの本当の意味がわかっていない
出典:賭博黙示録カイジ1巻
カイジはマイナス思考になったとき、もう一人の人格のようなものが自分を鼓舞して、ネガティブな考えを否定します。
そのとき、カイジは「動かなきゃいけない」と決心して行動を起こします。
行動が先か、気持ちが先かという議論があります。ジェームズ=ランゲの分析によると「生理的現象や行動が先で、感情は後からついてくる」と言われています。
追い詰められた「やばい時」ほど堂々とふるまうことで、気持ちもプラスに変化させることができるのです。
役に立たない『思いこみ』に気づく
オレはチャンスを自ら閉じているんだ!オレの限界はここ、ここで止まりと他の誰でもない、オレ自身が見限っているんだ…!自分を…その可能性を…
出典:賭博黙示録カイジ 11巻
あなたはやる前から「無理かもしれない」「ダメだ」「どうせ」という思いを持っていないでしょうか。
もちろん、声に出してしまったら上司から怒られることは間違いないでしょう。しかし、言わなくても思っているだけで、結果は大きく変わってしまいます。
レジリエンスは自信と深く関係します。初めからあきらめていると困難を乗り越えられないだけでなく、失敗につながってしまい、自信喪失の原因になる恐れもあります。
『やればできる!』という自信を身につける。
耳を傾けるべきは他人の御託じゃなくて自分・・・・・・オレ自身の声
信じるべきはオレの力・・・・・・!
オレが今ここでこうして立って話しているその力
その力を軽視して心の拠り所を他に求めることがつまり弱いってことで
全ての間違いの始まりだった
そのことに今・・・・・・やっと気が付いたのさ・・・・・・・・!
出典:賭博黙示録カイジ3巻
普段の仕事などで、自信をもって「これならやり遂げられる」というものはどれくらいあるでしょうか。途中で他人に投げて終わりにしていませんか?
一度でも何かを「自力でやりきった」という経験や実感が、あなたの自信を強くします。
他人の助けに甘えすぎると、いざという時に自分が使い物にならずに、逆境からはい上がるのに苦労してしまいます。
自分の『強み』を活かす
ドジャースの野茂 将棋の羽生 イチロー・・・・・・・・
彼らが今脚光を浴び誰もが賞賛を惜しまないのは言うまでもなく
ただ彼らが勝ったからなのだ・・・・!
(中略)
もし彼らが負けていたらどうか・・・・?
負け続けの人生だったらどうか・・・・?
これも言うまでもない おそらく野茂はウスノロ 羽生は根暗
イチローはいけすかないマイペース野郎
誰も相手にさえしない わかりきったことだ
出典:賭博黙示録カイジ1巻
強みとは、他人との違いです。
よく「強みがわからない」という方がいますが、「違い」と言われるといくつか思いつくのではないでしょうか。
違いは強みにも弱みにもなります。自分と他人の違いを意識することができたら、それを強みとして活かすために使わなければいけません。
逆に、「上手く活かせた違い」が「強み」だと考えることもできるでしょう。
『感謝』でポジティブ感情を高める。
「感謝・・・・っ!圧倒的感謝っ・・・・!」
出典:賭博破戒録カイジ 13巻
感謝をするということは、ポジティブな感情を高めることにつながります。「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」を使う、こうした意識が必要です。
人間はポジティブな感情のとき、前向きな思考に流れます。その結果、困難に対して落ち込むのではなく、どう乗り越えようかと解決策を考える活力が生まれるのです。
痛い体験から意味を学ぶ
「オレは…負けたんだ…
敗者は失うっ…!
それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…
受け入れるべきだっ…!
負けを受け入れることが…敗者の誇り…
オレは…負けをぼかさないっ…!」
出典:賭博黙示録 カイジ13巻
これは、ギャンブルの掛け金が足りずに自分の指を掛け金の足しにしたカイジが負けて、指を切断することになったシーンでのセリフ。
負けを認めず、言い訳をして逃げると精神的に楽です。しかしそれではレジリエンスは鍛えることができません。
言い訳は、「負け」という困難を乗り越えるのではなく、逃げているということになるのです。
自分の中で負けをぼかさずに、「オレは負けたんだ…」としっかり受け入れることが大切です。
まとめ
漫画『カイジ』から学ぶ逆境を克服する力、レジリエンスはビジネス界でも必要な能力です。
いまは変化の激しい時代。思いもよらない困難が次から次へとあなたに降りかかってくるかもしれません。
そうした局面ではあなたのレジリエンスが試されます。ぜひ、日頃から意識して鍛えてみてはいかがでしょうか。
この資料はBoxilで作成しました。Boxilでは資料掲載・資料作成を承っております。Boxilをチェック
- 関連記事