末期がんで闘病中の発明家ドクター・中松氏(87)は14日、都内で新国立競技場の自作デザインを発表した。工費が安く、工期が短く、ユニークという「安・速・新」を実現したと豪語。巨大なテーブルのような外観で、逆台形型の建物の中に、陸上競技場と観客席を設けるという。
「800億円ぐらいでできる。発明ですべての条件をクリアした。これ以上のデザインはない」と胸を張った。全体の寸法や収容人数などは、敷地面積によって変わるという。
2020年五輪開催地が東京に決まる13年9月よりも前から、老朽化が進む国立競技場の新しいデザインを考えていた。
「見た目は簡単そうに見えるかもしれないが、屋根の強度や空調など、建物の発明がたくさん入っている。長いプロセスを経ている。こんなに素晴らしいデザインが出たら、他の案は対抗できない」。公募で選ばれることを見越したかのようだった。
逆台形型の建物は地面と接し、その周辺は駐車場にするという。今月2日には自作の東京五輪エンブレムを発表したばかり。今年末までの余命と医師に宣告されているが、創作意欲は衰えていない。