予想はしていたが、古い映画の再放送でも見るかのように、最初から「怒号飛び交う乱闘劇」になった。10日に世宗市の政府庁舎で開催された国会教育文化委員会による国政監査において、与野党は始まる前から韓国史教科書を国定化するかどうかで思う存分争うつもりでいたようだ。
まず野党・新政治民主連合の柳基洪(ユ・ギホン)議員が「(教科書国定化の)本質は要するに親日と独裁を美化する歴史に書き換えるためだ。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領もこれに執着している」「(国政監査が)混乱に陥る前に(黄祐呂〈ファン・ウヨ〉)教育部(省に相当)長官の明確な考えを聞きたい」などと口火を切った。同じく新政治民主連合の金太年(キム・テニョン)議員も「(教育部の)業務報告に関する資料にも、明確な立場が示されていない。まずはこれをはっきりさせよう」と主張した。
本格的な質疑が始まる前から、野党議員らがこのように声を荒らげると、与党セヌリ党の韓善教(ハン・ソンギョ)議員は「議事を進行するための発言なのか」と指摘し、同じくセヌリ党の文大成(ムン・デソン)議員も「これでは今日中に(国政監査を)終わらせることができない」と訴えた。これも議事の中での発言だった。教育文化委員会の朴柱宣(パク・チュソン)委員長が「ギネスブックに記載されるんじゃないか」と半ば冗談めいた発言をしても、議員らはお構いなしに議事の中で発言を続けた。新政治民主連合の薛勲(ソル・フン)議員が「(国定化を阻止する)勇気が必要だ」と発言すると、与党議員らから「講義でもしているのか」とやじが飛んだ。このように会場がますます荒れると、結局委員長が停会を宣言。結果的にこの日の国政監査は午前10時から11時6分までわずか1時間6分でストップした。