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【経済インサイド】
日経新聞「私の履歴書」登場企業の業績は悪化する!? 岡三証券が衝撃のリポート 大物経営者は戦々恐々
日本経済新聞の朝刊最終面の「私の履歴書」が業績に悪影響するという証券会社のリポートに、多くの大物経営者が戦々恐々としている。このコラムに登場した経営者の企業のROE(自己資本利益率)が低下するという内容のためだ。同コラムへの登場は日本を代表する経営者との評価にもつながるため、登場したがる経営者は多い。しかし、それが会社の業績悪化につながるとなれば、躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ないとの声が聞かれている。
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このリポートは岡三証券のグローバル企業調査部クオンツ分析グループがまとめ、公表した。調査対象は平成8年から27年までに登場した経営者の所属する企業83社。ROEの推移(平均)を東証1部の平均と比較した。ROEは、資本に対してどれだけ稼いだかを示す指標。今年の株主総会でも、ROEの低い企業については、取締役選任で反対票を投じるべきだとの議論が巻き起こっていた。
リポートによると、「私の履歴書」に当該企業が登場した年の前々年には東証1部平均のROEを約2%上回っているのだが、登場の翌々年には東証1部平均を3%も下回るようになり、3年後には4%も下回るという。