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 来春から始まるNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロインに、俳優の高畑充希(みつき)さん(23)が決まった。少し前の朝ドラに出ていた「卒業生」だ。ヒロインは、新人発掘の場というより、“ステップアップ方式”になったのか。

 高畑さんが、かつて出演したのは、2013年度後期の「ごちそうさん」。主人公の義理の妹役だった。現在放送中の「まれ」のヒロイン、土屋太鳳(たお)さん(20)も14年度前期の「花子とアン」で主人公の妹役だった「卒業生」だ。

 朝ドラは1961年にスタートし、「とと姉ちゃん」で94作目となる。だが、脇役を経てヒロインになった人は、「マー姉ちゃん」(79年度前期)で主人公の妹役を務め、「おしん」(83年度)でヒロインになった田中裕子さん(60)を含め、ごく少数だ。

 「とと姉ちゃん」のオーディションには、2564人が参加した。朝ドラに出演すれば、全国の幅広い年齢層の視聴者に顔と名前を知ってもらえるため、芸能事務所にとっては「欲しい仕事」。高畑さんだけでなく、著名な俳優も多数いたという。

 通常、書類審査と2度の面接、カメラチェックがある。NHKドラマ番組部の遠藤理史(まさふみ)部長は、最終段階に残る10人程度は「誰がヒロインになってもおかしくない」と話す。

 では、今回の高畑さんは、何が決め手だったのか。単刀直入に尋ねると、遠藤さんは「以前の朝ドラに出ていたという理由で選ぶことはない」と即答した。ただ、選ぶ立場としては「力量があり、既に信頼感のある人をという思いと、無名な人を育てたいという思いのせめぎ合いは常にある」と吐露した。