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 東日本大震災の被災地・宮城県石巻市でこの春に誕生した「石巻こけし」の人気が、沸騰している。海原を連想させる青い彩りや魚をかたどった模様がSNSで評判を呼び、入手まで3カ月待ちの状況だ。制作するのは、被災した呉服店の若旦那。一体一体に、復興と防災への思いを込める。

 東京スカイツリー(東京都墨田区)の商業施設・東京ソラマチで東北の特産品を扱う「東北スタンダードマーケット」。7月下旬に初入荷した石巻こけし6体が即日、完売した。

 店のSNSで情報を聞きつけた女性らが買い求め、「また入ったら連絡して」「取り置きできないのか」といった声が連日のように寄せられた。伊藤和輝店長(30)は「こけし好きの間で好評とは聞いていたが、これほどとは」と驚く。