トップ > 愛知 > 9月11日の記事一覧 > 記事

ここから本文

愛知

豊橋の桜丘高生「なぜ安保法案」 12日にシンポ

本番を前に集まる生徒会のメンバーら=豊橋市で

写真

 参院で審議されている安全保障関連法案をテーマに、豊橋市の桜丘高校生徒会は十二日、シンポジウム「なぜ今安保法案なの?教えて市会議員さん!」を開く。豊橋市議会を構成する自民、公明、民主、共産系の全会派から市議が登壇し、生徒たちの問いに答える。

 桜丘高生徒会は七月、安保関連法案について全生徒にアンケートを実施。「説明不足」や「分からない」という声が目立った。

 このため、「疑問点を、身近な政治家に聞いてみたい」と市議会に打診。全四会派と一人会派の計七人が出席を承諾した。

 自民系の近田明久市議は「なぜ法案が必要なのか、その理解が深まればいい。疑問には素直に答えたい」、民主系の星野隆輝市議は「どうしたら平和を守れるか、立憲主義とは何か、生徒が自分で考える材料を提供したい」と語る。

 生徒会の代表が、法案による戦争のリスクや抑止力、憲法九条との関係、なぜ今か、など率直な疑問をぶつける。生徒会長の高橋飛翔君(17)=三年=は「ニュースを見てもよく分からない。来夏には選挙権も持つし、メリット、デメリットの両方を聞きたい」、副会長の山本幸輝君(18)=三年=は「未来を良くしたかったら自分たちが動かないと。生徒みんなで考える機会にしたい」と話す。

 シンポは午後一時からだが、一般の参加はできない。

◆集団的自衛権 77%が「反対」

 桜丘高生徒会のアンケートには、併設する桜丘中の生徒も含め千七百十二人が回答。「集団的自衛権の行使」には77・2%が反対し、行使により「戦争に巻き込まれる不安を感じる」との回答は86・2%に達した。

 安倍政権による国民への説明が「不十分」は72・9%。法案成立で「自衛隊が戦争に巻き込まれるリスクが高まる」と答えた生徒は72・7%に上った。

 (小椋由紀子)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索