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[ハーグ 10日 ロイター] - オランダの極右政党、自由党のヘルト・ウィルダース党首は10日、議会での討論で、シリアなどから欧州への難民の大量流入は「イスラムの侵攻」だと述べた。移民受け入れをめぐり、同国内で意見の隔たりが大きいことが露呈した。
同党首は「アラーの神をたたえる歌を歌う髭面の若者が欧州を縦断している。これは我々の繁栄や安全、文化やアイデンティティを脅かすイスラムの侵攻だ」と主張した。
欧州委員会のユンケル委員長は9日、現在イタリアやギリシャ、ハンガリーに集中している難民を欧州連合(EU)加盟国間で分担する「緊急移転メカニズム」に合意するよう加盟国に要請した。
一方、オランダのルッテ首相は、欧州内ではなく難民の出身地に近い場所で、既存施設を活用し、教育や就業支援などを行うことが望ましいと表明。ただ、同国野党はこれを「幻想だ」と一蹴した。
ルッテ政権は4月にも、移民政策をめぐり瓦解寸前となった経緯がある。
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