野生に還して1年。ライオンが育ての恩人に再会…"その行動"に深い愛情を感じる
2人の青年に飼われていたライオン"クリスチャン"。彼が自然に帰った一年後、2人に再開したクリスチャンはどのような行動に出たのでしょうか。人間と動物との深い愛が感じられる感動エピソードです。
これは人間とライオンの物語。ライオンの子どもを引き取った二人の青年。しかし成長していくにつれ都会のど真ん中で育てることが困難となり、野生に還すことになりました。彼が自然に帰った一年後、2人に再開したクリスチャンはどのような行動に出たのでしょうか…人間と動物の愛を感じることのできる、涙なしでは見れない奇跡のストーリーがそこにはありました。
ロンドン育ちのライオンの子"クリスチャン"
1969年、ロンドンのある百貨店に客寄せのために開設されていた動物売り場で、ライオンの赤ちゃんがとても小さな檻に入れられて売られていました。これを見た二人の青年、ジョンとエースは不憫に思い、買い取ることにします。そして二人はそのライオンをクリスチャンと名付け彼等の住むロンドンの一室で育てることに。
ロンドンでの生活は夢の様な日々だった‥
クリスチャンはヤンチャな男の子。気立ての良い性格で街の人たちからもすぐに愛されるように。彼はレストランでは食事をし、ロンドンの空き地で毎日遊びました。一躍人気者となったクリスチャンの元にはテレビ取材が訪れ、たくさんの有名人もクリスチャンのもとを訪れました。
しかしそんな1匹のライオンと2人青年の夢のような日々は長くは続かなかったのです‥。
仔ライオンの成長のスピードはあまりに早かったのです。引き取ったときは約16キロだったクリスチャンも、1年後には約84キロに。クリスチャンが1歳になる頃、彼に掛かる食料費や生活費も、青年2人ではまかなえないものになっていきました。
2人はクリスチャンと別れなければならない日が近づいていることを悟り、クリスチャンが自然に返れるよう自然保護区でのリハビリを始めます。
しかし他のライオンを見たこともないクリスチャンは自分よりも小さな仔ライオンにさえ恐れる始末。それでも特訓は続き、ついには他の雄ライオンと渡り合えるまでになります。そして遂にクリスチャンをケニアの大地へと放すことに決めました。
別れの日、クリスチャンはなかなか2人のそばを離れようとしなかったそうです。
「人間なんて覚えているわけがない」クリスチャンに会いケニアを訪れた2人を待っていたものは‥
野生に放して1年後、クリスチャンに会いに二人はケニアを訪れます。しかし、野生に戻ったクリスチャンが二人の事を覚えている可能性は極めて少ないと忠告されてしまいます。
「決して近づくな。人間など覚えてないぞ」そういわれても、二人はクリスチャンを一目見ずにいられなかった。
そして、縄張りの石の山から姿を見せたクリスチャン。少し遠くから様子をうかがった後2人だということに気がつき、クリスチャンは2人に抱きついてきたのです。その様子はまるで親友に出会えたことを喜んでいるように見えます。
是非動画でご覧ください。
出典 YouTube
そしてクリスチャンは2人にガールフレンドを紹介します。そう、クリスチャンは子どもを持つ立派な父親ライオンとなっていました。
大好きだからこそ、さようなら。動物の世界と人間の世界
自然の中で生きるべき動物と人間という関係。彼らは大好きだからこそ、別かれなければいけませんでした。現在、ライオンを飼うことも一般的にはあまりない状況ではありますが、この変わった生活を営んだライオンと2人の青年たちの間には、確かな愛情が存在したのです。
「もうクリスチャンは死んでしまっていると思うが、クリスチャンの子孫が今でもアフリカの大地できっと生きている……それは40年前にクリスチャンと出会ったときから始まっている……Fantastic legacy is left, Thank you Christian (素晴らしい贈り物を残してくれてありがとう、クリスチャン)」
いかがでしたか?どんな動物との間でも、大切に思えばやはりそこに愛は生まれます。そのことを忘れずに動物とは接していきたいものですね。
CURATOR
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