機械
コマツNTC、GMから大型受注−工作機械供給で包括契約、3年総額300億円規模
奥行き200メートルを超える福野工場(富山県南砺市)で車向けの生産ラインを組み上げる
コマツNTC(富山県南砺市、桃井克志社長、0763・22・2161)は、米ゼネラル・モーターズ(GM)が2016―18年に実施する変速機やエンジン部品の設備投資計画について、同社と工作機械の供給で包括契約を結んだ。正式受注前の契約で、実質的な受注内定を意味する。段階的に詳細を詰め、実際に受注に至れば総額300億円規模の大型案件になる。
コマツNTCはコマツの工作機械事業会社。同社がGMから得た受注としては、最大級になる。北米、南米、欧州、アジアでの設備投資計画に関与する。中国・上海汽車集団との合弁会社「上海GM」の中国投資は含まれない。
エンジンや変速機の生産ラインを合わせて約30ライン担当するもよう。北米のエンジン向けを皮切りに、16―17年に全体の約70%を、18年に残りをそれぞれ正式受注する見通しだ。エンジンの主要部品であるクランクシャフト加工のクランクシャフトミラーや、研削盤、マシニングセンター(MC)といった機械を供給する。コマツNTCは自社の能力拡張は行わず、既存の生産設備で対応する。
今回は各国の環境規制に対応させるエンジンや変速機を生産する設備。燃費規制では米国で25年に大幅な強化が予定され、欧州も21年にCO2排出が一段と厳しくなる。
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