英首相、難民受け入れへの消極姿勢変えず 風当り強まる
ロイター 9月4日(金)16時38分配信
[ロンドン 3日 ロイター] - キャメロン英首相は、難民受け入れの規模を大幅に増やすよう求める声に対し、政府の実績を擁護するとともに、従来の方針を転換しない姿勢を明らかにした。
シリア人男児の遺体がトルコ沿岸に打ち上げられた映像が広く報じられたことからこの問題の議論は盛んになっており、シリア難民の受け入れ規模を拡大するよう求める声が高まっている。
キャメロン首相は、映像に「深く心を揺さぶられた」としながらも、「われわれはこれまでに数千人のシリア難民を受け入れており、今後も受け入れを継続する。昨日も述べたように、単純に人を受け入れることでこの問題が解決するわけではない」と述べた。そのうえで、シリアの内戦やリビア政府の機能不全、過激派組織イスラム国の活動、不法な越境請負業者など、危機の元凶を絶つ必要があると付け加えた。
シリア内戦開始以来、約5000人が自力で英国に到達し難民として認定されている。さらに同国は2014年初め以降、国連のシリアからの移転プログラムに基づき216人を受け入れている。
一方、ドイツは年内にシリア含め80万人の難民受け入れる計画を表明。ほかにも英国を上回る受け入れを行っている国があり、キャメロン首相への風当たりが強まっている。
欧州評議会のニルス・ムエズニエクス人権問題担当委員は声明で「英国は、ドイツやスウェーデンなど他国に比べはるかに努力を払っていないのが現状」と指摘。この問題に「深い懸念」を示した。
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