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 ゲリラ豪雨や台風の際、玄関やガレージに貼って、浸水を防ぐというフィルムを愛知県豊橋市大村町のメッシュ製造会社「くればぁ」が開発した。ウイルスも通さない高密度のメッシュフィルターに特殊な加工を施し、耐水圧性と超撥水(はっすい)性を備えた「水ピタ防水シート」。「急な増水でも水は絶対に通しません」とPRしている。2日から販売を始めた。

 水ピタ防水シートの使い方は、玄関やガレージなどの前に専用テープで貼り付けるだけ。水かさが増し、水圧がかかると隙間にシートが入り込んで浸水を防ぐ仕組みだ。洗って何度でも使うことができる。生地の厚さは0・1ミリで、畳んでしまえる。軽くて収納スペースも小さくて済む。

 土を詰めた土囊(どのう)を運んで、積み上げる作業も必要ない。そのためJR東海浜松工場(浜松市)のほか、商店や病院などからすでに注文が入っているという。基準価格は縦1・4メートル、横1メートルで4980円。吸盤付きやマグネット付きの商品もある。

 同社は、エボラ出血熱や韓国で感染が広がった中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの対策として、高性能マスクを開発した。シートにはこの技術を応用している。