2020東京オリンピックのロゴがダサイ理由 のオレ的感想
| Tweet |
2020東京オリンピックのロゴ(エンブレム)が、パクリだとか何とかで盛り上がってますね。まあ私はパクリとは全く思ってませんが、何かダサイと発表当時から思うところです。
このダサさはどこから来るのか、過去のオリンピックエンブレムをみればわかるかなあとシコシコ比較の図なんかを暇つぶしに作成したわけです。もちろんデザインなんか学んだわけではないのであくまで個人的感想ですが。
まず2020年東京五輪のエンブレムは、定規とコンパスだけで作られていて何だか古くさいんです。この古くささはどこからくるのか。
- 1964年夏期、1960年冬期 から1988年夏期、冬期まで :定規とコンパス
- 1992年~2016年:競技や人をかたどった形、祭りが始まるような明るさ・楽しさ
- 2020年: 定規とコンパス
いくつか例外はありますが、2020年東京五輪のエンブレムが古くさくダサく見えるのはこの定規とコンパスが四半世紀以上前を彷彿とさせるからな気がしてきた。
あとは、
- すっきりしたデザインのようでごちゃごちゃした感じを受けること。
- 楽しさや明るさが感じられない
- メッセージが多すぎること、そしてそれぞれが調和してない。
メッセージ性が多いのは、初見でも思ったのだが、調べるほど多すぎる嫌いがある。
- Tの字 (これは最近A-Z、0-9の飾り文字を作っていたのがわかって確実)
- 右上の赤丸が日の丸を意識
- 漆器をイメージした黒と赤(ちなみに漆は英語でjapan)および蒔絵につかう金色と銀色。もちろんメダルの色でもある。
- 赤丸を頭に黒を腕み見立てて、クラウチングスタートの恰好
- 金と銀に囲まれた大きな○は、1964年の東京五輪のロゴを意識(これは作者自身も言ってるし、動画0:55で見るとあえて意識しているのが良くわかる)
メッセージ過多でしかもそれぞれがバラバラに自己主張してておなか一杯です。
北京五輪のはシンプルなのに、走る人を表しつつ、印章の赤、象形文字っぽさ、「京」の文字、「Beijing 2008」は毛筆。そもそも水墨画や習字では文字も絵も赤も印章もあるので混ざったことによる違和感は少ない。欧米人にどう映るかはわからないが。
http://j.people.com.cn/205571/205628/7879190.htmlまあこんな皮肉もされてますが、
「どのようにして北京オリンピックのロゴができたのか」 http://gigazine.net/news/20080121_beijing_olympics_logo/じゃあ、2016年のリオデジャネイロ五輪は公式でみると情熱と変革のようですが、Passionとしかいってないような。さすがブラジル。
Olympic Emblem | Passion and Transformation http://www.rio2016.com/en/mor-information/games-design/olympic-emblem
2012年ロンドンはどうかというと、まあ色々みてみたけど否定的なのが多いよな。うんそう思うよ。これに比べたら2020東京のほうがナンボかましに思える。
いままでのオリンピックロゴとは少し趣の異なるデザインであるため、昨年6月の発表以降いろいろなところで論議を巻き起こした。その意見はどちらかというと否定的なものが多く、BBCはサイト上で「ロゴ変更キャンペーン」を開催し、一般参加だけではなく、プロの有名デザイナーであるネヴィル・ブロディやジョナサン・バーンブルックなども参加して、それぞれがデザインしたロンドンオリンピックのロゴをみることができるようになっている。http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/6591/
https://colorlib.com/wp/all-olympic-logos-1924-2016/
そうそう、この参考した頁のこちらのポスターのほう、https://colorlib.com/wp/history-of-olympics-poster-design/も面白かった。 メキシコ五輪はそのままiPhoneのアイコンにでもできそうで
| Tweet |
このカテゴリの最新記事一覧 | |
---|---|
| 【misc.(雑記)】 | 19時34分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑