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2015.08.26

JavaScriptで学ぶプログラミング講座 イケダコウセイさん、長山武史さん

このコーナーでは各分野で活躍するいろいろスクールの講師の方々に、実際のお仕事の話や講座のポイントなどをお伺いしていきます。

今回お話を伺うのは「JavaScriptで学ぶプログラミング講座(基礎・実践)」の講師をつとめるプログラマーのイケダコウセイさんと長山武史さん(いろいろデザイン)のお二人です。

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こんにちは、宜しくお願いします。

イケダ・長山:宜しくお願いします!

今日はいろいろスクールの講座内容や、仕事についてお話を訊かせて下さい。
まずは、普段のお仕事をご紹介していただけますか?

イケダ:この夏は、ホラーの仕事をしてましたね。 これはMBS(毎日放送)さんが毎年期間限定で開催しているお化け屋敷の仕事なのですが、今年は「呪い指輪の家」というテーマで、指輪(バイタルセンサー)と赤外線カメラを使って滞在中の自分のビビリ度を解析して後で見て楽しめるという企画でして、僕はこの中でバイタルセンサーの解析結果と赤外線カメラで撮影した映像を使って動画を生成し、個々のウェブサイトを自動で作るというシステムを作りました。
ウェブサイトですと、株式会社 闇のサイトも、テクニカルディレクションとプログラミング、あとモーションデザインを担当しました。こちらはコーポレートサイトですが、「怖がらせる」ということを考えて作られたサイトで、有り難いことに4/1の公開後、結構あちこちで話題にしていただき、サイトを通じてのお問い合わせも増えたようで良かったです。

長山:僕は最近リリースしたものですと、株式会社クックパッドのコーポレートサイト制作で、ホスティング、コーディング等々技術周りを担当しました。あとは、Kaizen Platformというサイト改善ツールがあるのですが、この開発には継続的に関わっています。この中では操作ボタンとかユーザーに近い部分のデザインを担当しています。東京と京都のメンバーで進行していて、僕も月一回くらいは東京に行くようにしています。

イケダさんは昨年クリスマスイルミネーションのお仕事などもされていましたね。

イケダ:そうですね。イルミネーションですがインタラクティブなものです。ほかに今年は、山形産業科学館で音の学習のための常設展示も製作しました。

長山:イケダさんはウェブだけじゃなくて、物理的なものも色々作っていて面白そうですね。

イケダ:大きいものになると造作までは自分ではなかなかできなくて、専門家と協同して作るのですが、かたちのあるものは好きなので、本当はもっとやってみたいんです。元々ウェブの人間なのですが、最近になって広がってきました。

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お二人がプログラミングに触れたきっかけは何ですか?

長山:僕は一番はじめにhtmlに触れたときは「インターネットって自分で作れるんだ!」って思いました。当時17、8歳で、ミニコミ誌のようなものを作っていまして、コピー機で十数部刷っては友達に配るようなことをしていたので、ウェブに出会った時「これ、コピー代いらねーじゃん」って思って衝撃を受けたんです。(コピー代いらないけど、周りにインターネットをやってる人もいなかったていうオチなんですけど。)それで自分でもウェブサイト作りたいと思いまして、見よう見まねでソースをコピペ(コピー&ペースト)して作ったのがはじめです。
それからPerlという言語でこんなこともできるらしいなど、書いては画面に何も映らなくなる、というトライ&エラーをひたすら繰り返していました。

イケダ:僕は中学の時にインターネットが常時接続になったのですが、当時は読みものサイトやクイズ系のサイトが流行っていました。自分でも読み物サイトを作りたくて、僕も見よう見まねで作って。その後、クイズとか診断系のサイトを作りたくてプログラミングを覚えたというのが最初です。
当時は今みたいに動画チュートリアルみたいな学習リソースも全然なかったもんですね。

長山:動画はなかったですね。音楽聞けるようになっただけで「凄い、これでネットでラジオが出来るんじゃない」って盛り上がっていた。懐かしいです。それが次第に仕事になっていった。 本当に黎明期で、ちょっとコードを書ければ仕事があるという時代で、そこから入れたのはラッキーだったと思います。

イケダ:僕は大学の時にFlashに触れて、面白いなと思ってモーションプログラミングをはじめました。 大学は文学部で心理学を専攻していたので、実験に必要なソフトウエアを自作して卒論で使いました。それが初めて作った役に立つものですね。その後、システム会社に就職してデスクトップアプリケーションを作っていました。

長山:僕たちが最初に触ったのはもう20年近く前の話になるので、回線速度とかハードウェアのスペックとか今とは時代が違いますが。その頃からずっとやっています。

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プログラマーで良かったと思うことはどんな時ですか?

長山:仕事をしていて退屈することがありません。次々と新しい技術が出てきて、それに応じて仕事で求められる内容も日に日に変わっていきますし、それに乗っかっていくというか、追いかけていく感じなので、ルーチンワークみたいなことがほぼ無い。一日も退屈せずに生きていられるのは凄く良いです!
また、プログラマーはそれぞれの所属の垣根なく、横の繫がりもできやすいと思います。お互いアウトプットするもので判断するので、年齢や学歴・職歴なんかで差別されることもないですし、分からないことを投げかけると、誰かが教えてくれたり、助け合いながらやっていける。いいものを作っている人を見ると悔しくて、ライバル心も芽生えますし、そこもやりがいに繋がっています。

イケダ:ワークスタイルでいうと、業界全体で言うと東京に一番仕事が多いわけですが、プログラマーであれば東京の仕事を普通に京都できます。僕自身も東京の仕事を時々しています。オープンなスキルなので、場所や会社を問わず仕事できるし、僕はフリーランスとして色々な方と一緒に仕事ができるのも良いところです。

長山:ウェブだとユーザーさんに近いというのも良いですね。
自分が作ったものを数万単位の人に使ってもらって、またフィードバックをもらって、直していくというサイクルを繰り返して、より良いサービスに育てていきます。いつも良い反応ばかりというわけではありませんが、とにかく反応をいただけるのは嬉しいですね。

イケダ:また、事務作業的なことも含め、自分が好んでしたくないと思うことはコンピュターにやってもらって、自分がしたいことに時間を使えるのが良いですね。

長山:例えば、このページにあるリンクを全部抽出して、画像を全部引っ張ってきて、jpegをgifに変換してリサイズしてzipに圧縮して保存して納品する。なんてことを手作業ですると時間かかってしまうのでプログラムを書いて全部コンピュータにやってもらうとか。

イケダ:思考がロジックベースになるということもあります。プログラミングでは、コンピューターに「してほしいこと」を分かりやすく噛み砕いて伝えないといけないので、物事を噛み砕くのもプログラマの技術のひとつなんです。たまたまコンピューター向けの翻訳ですが、これがたとえば立場が変わってマネージャーになっても、何が問題で、こう分解して、ここがボトルネックで、という考え方は役に立っています。

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思考感覚が変わるというのは面白いですね。普段から心がけていることは何かありますか?

イケダ:新しいことに興味を持つこと、新しいことをしたいという人と一緒にすることを心がけています。

長山:そうですね。好奇心、向上心を大事にしようと思っています。案件がきてから新しい技術を学ぶのでは遅いので、新しい技術がでてきたら取り合えず齧っておくようにして、何かに使えるかもしれないって引き出しに入れておくようにしています。

これから取り組んでみたい仕事などありますか?

イケダ:5年前の自分は、いまの自分がこんな仕事をすると予測していなかったですし、予測できないから飽きなくて面白いんですが…。

長山:希望的なことを言うと、スタートアップのサービスのプロトタイプを凄いスピードで作る仕事。
資金調達するというのは凄く大変なことですが、完成型をある程度イメージできる動くものをもってプレゼンテーションすれば圧倒的にサービスも資金調達も成功確率が上がると思いますので、プロトタイプの設計とかデザインの仕事ができたら良いなと思います。

イケダ:ハードウエアですと試作するところと増産する工場は別ですよね。ウェブサービスの試作屋さんみたいな仕事があっても良いと思うし、やってみたいですね

長山:発注形態とか契約形態となども、変えていかないといけないと思いますが、そこがうまく調整できた良いロールモデルがでてくると、そういったお仕事も増えてくるんじゃないかと思います。

それは是非期待したいです! さて今回の講座のポイントはどんなところでしょうか?

長山:今回学習するJavaScriptはブラウザで見た目にも分かりやすく動きが見えるので、「もっとこんなことができるかも」というヒントにするのに、他の言語と比べて少し近道かなと思っています。
それから、JavaScript自体が近年見直されてきていて、サーバーサイドなど使える幅が広がっていることもあります。iPhoneアプリも作れたり、デスクトップアプリやサイネージで使用されたりする。今後ブラウザが進化するほど、自動的にJavaScriptも便利なものになっていく、インターネットに凄くフィットした言語なんです。

基礎講座と実践講座、それぞれどんな方にオススメしたいですか?

長山:基礎講座は、プログラムに興味はあるけどきっかけがなかった人や、本を買って学習してみたもののアウトプットの仕方が良く分からないという人などでしょうか。
html、cssは書けるけど、JavaScriptは書けなくて、スライドショーなどはjQueryのプラグインをコピペして使っているけど、構造の理解まではできていないという人など。
ウェブデザイナーさん、コーダーさんには是非一度検討してもらいたいですね。表現の幅だったり、仕事の可能性を大きく広げられると思いますし、誰かに作業を依頼する場合でも、具体的に指示できるようになれば、イメージの再現性がぐんと上がると思います。

実践講座は、基礎講座を修了したレベルを想定しています。JavaScriptの基礎はわかったのでより深く学びたいという人向けです。日進月歩の業界なので、技術情報のアップデートだったり、普段の作業内容を見直す機会になればと思います。
ネット上に情報はたくさんありますが、ありすぎるから困るという側面もあります。実現の方法は100通りあるけど、現場の知見、自分たちの失敗してきた経験などを元に、多分これが一番良いよ、みたいなことを伝えられる。僕たちは教えるプロではないので、体系的・包括的に学ぶのであれば本のほうが懇切丁寧に書いてあると思うのですが、短期間でより実践的な技術を習得していただけると思います。

イケダ:ウェブに関わる仕事の人口は非常に多いのですが、一方でプログラムを書ける人材というのは非常に不足していている状況です。需要はたくさんありますし、京都で一人でもたくさんの人がプログラムをかけるようになって欲しいです。
一回、何でも良いからプログラミング言語を押さえると、そこからの応用が結構効くんです。
プログラミングの習得過程でぶつかる難所をある程度、ひと越え、ふた越えしてくると、そこで見えてくる世界が変わってくので、そこまで到達すると、飽きずに、更に加速していくと思います。この講座をそのきっかけにしてもらえれば嬉しいですね。

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イケダさん、長山さん、ありがとうございました!
「JavaScriptで学ぶプログラミング基礎講座」は8月29日(土)から、
「JavaScriptで学ぶプログラミング実践講座」は10月17日(土)からスタートです。
是非ご検討ください。

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