朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が「来年にも統一が実現するかもしれない」と発言していたことが18日までに分かった。
朴大統領は今年7月10日、統一準備委員会民間委員を招いて大統領府で行われた集中討論会において上記のように発言し、その上で「皆さんも準備してほしい」と要請していたという。討論会に出席していた複数の関係者が明らかにした。
また討論会で朴大統領は「北朝鮮で影響力ある人物が次々と亡命してきているのは事実」とも発言したという。当時は外貨稼ぎのため海外に派遣された北朝鮮の朝鮮労働党、政府、朝鮮人民軍の幹部らによる亡命が相次いで報じられていた時期と重なる。これについて一部では「朴大統領は北朝鮮で急変事態が起こる可能性について言及した」といった指摘も出ている。
一方で統一準備委員会はこの日報道資料を配付し、その中で「統一の時期は誰も予測できないため、(大統領の発言は)委員会に対して準備をしっかりと行うよう求める趣旨だった」「北朝鮮の急変や崩壊について示唆したものではない」と説明した。