来月3-5日の日程でロシアのウラジオストクで開催される「第1回東方経済フォーラム」に、統一部(省に相当、以下同じ)の洪容杓(ホン・ヨンピョ)長官と北朝鮮の経済政策を担当する政府高官が同時に招待されていることが分かった。韓国統一部の当局者が18日に明らかにした。韓国と北朝鮮がロシアの招待を受け入れた場合、現地で双方の政府高官による会談が実現するかどうかに注目が集まりそうだ。
ロシアは今回のフォーラムに、「羅津-ハサン・プロジェクト」をはじめとする韓国・北朝鮮・ロシアの3カ国による共同事業について意見を交換するセッションを設ける予定で、これに南北の政府高官を招いたようだ。ロシアから招待されている北朝鮮政府関係者は盧斗哲(ロ・ドゥチョル)副首相か李竜男(リ・リョンナム)対外経済相ではないかとみられる。
上記の統一部当局者によると、洪長官がフォーラムに出席するかどうかはまだ正式には決まっていないという。北朝鮮も現時点でロシアからの招待に応じるかどうか明確な回答をしていないようだが、統一部は北朝鮮が招待に応じた場合、洪長官も出席する方向で調整を進めているという。ただ南北の政府関係者が直接会ったとしても、何か意味のある話し合いが行われるかどうかは不透明だ。今月初めにマレーシアのクアラルンプールで開催されたASEAN(東南アジア諸国連合)地域安全保障フォーラムにおいても、韓国から外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が、また北朝鮮からはリ・スヨン外相が同時に出席したが、現地で二人は簡単にあいさつを交わしただけで会談は行っていない。
東方経済フォーラムは、ロシアのプーチン大統領が極東地域の開発と東北アジアでの影響力拡大を狙って進めている事業で、韓国と北朝鮮のほか中国や日本の政府高官も招待されているという。ちなみにプーチン大統領は行事に出席する可能性が高いと伝えられている。